石炭火力、原発事故後に計画続々 | Just One of Those Things

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温暖効果ガスの排出量が多くなるわけですが、これによって気象等にも影響してきます。


日本では水災害が多いですが、米国では干ばつで作物が出来ずに、共に流通で影響しています。


石炭火力は10年以上前に中国が計画していることに対しNature誌のニュースで研究者が「中国が世界を崩壊させる」と警告し騒ぎになりましたが、原発事故後からは日本もこれに漏れなくなってくるかもしれません。


中には、「日本は温暖効果ガス削減を十分にしている」と言っている人がいますが、それは間違いです。


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石炭火力、原発事故後に計画続々 環境省が対策基準に選別
2015/6/12 2:00日本経済新聞 電子版


 石炭火力発電所は一般に二酸化炭素(CO2)の排出が多いとされ、環境影響評価(環境アセスメント)などで新設が事実上認められてこなかった。


 事情が変わったのが、2011年の東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故だ。原発の稼働が見通せなくなり、火力発電の中でも割安な石炭火力発電所の新設計画が相次いでいる。


 だが政府には、すべての計画を受け入れられない事情がある。温暖化ガスの排出を30年時点で13年より26%減らす目標を世界に表明しており、環境省は石炭火力が増えれば目標の達成が困難になると危ぶむ。経済産業省も効率の悪い石炭火力を抑制する方針を打ち出している。


 今後の焦点は環境対策などの優劣をもとに計画の妥当性を判断し、30年時点の望ましい電源構成(ベストミックス)で定めた26%目標を守れる仕組みがつくれるかどうかだ。


 世界をみれば、石炭火力への規制は強まりつつある。ドイツ・ボンで開かれた第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)の準備会合でも、日本の石炭への過度な依存を懸念する声が出ている。


 温暖化対策を進めながら新電力(特定規模電気事業者=PPS)なども含めた電力業界全体で、適正なバランスを模索することになりそうだ。

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石炭火力を調べてみると、かなり多くあります。


子孫たちのためにと原発反対と騒いでいる人たちがいますが、石炭火力も地球温暖化の影響になるので、子孫たちのために、こちらの反対もあっていいものですが、反対しないのは矛盾しています。


山口でも石炭火力計画をしていたようです。


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環境相、山口の石炭火力計画に異議 CO2削減重視
2015/6/12 2:00日本経済新聞 電子版


 望月義夫環境相は山口県宇部市で進行中の大型石炭火力発電所の建設計画について、環境影響評価(環境アセスメント)法に基づき、環境政策の観点から異議を唱える方針だ。二酸化炭素(CO2)の排出量が多い石炭火力は割安なため、東日本大震災以降、新設計画が相次いでいる。このままでは策定したばかりの温暖化ガスの削減目標達成は厳しいと考え、石炭火力の進め方に大幅な見直しを求める。


 環境相は12日に「計画を是認しがたい」との考えを表明、新設計画を所管する宮沢洋一経済産業相に意見書を提出する予定だ。最終的な決定権限を持つ経産省は今後計画を精査するが、計画拒否には慎重で政府内の綱引きが活発になりそうだ。


 石炭火力発電所は大阪ガスやJパワーなどが出資する「山口宇部パワー」(山口県宇部市)が計画し、宇部興産の敷地内に建設する。総出力は120万キロワットで、60万キロワットの設備を2基稼働させる。


 2017年冬に工事を始め、25年夏までに全て稼働する予定で、事業費約3000億円。政府が温暖化ガス排出量を30年までに13年比で26%削減するとの目標公表後の最初の環境アセス案件だ。


 日本の温暖化ガス削減目標の前提となる30年のベストミックス(電源構成)は石炭火力の割合を26%と、13年の30%から引き下げるとした。環境省は既存の石炭火力を維持したまま発電量が大きい今回の計画が実現すると26%を超えてしまうため、異議を唱えることにした。


 環境アセス法は周辺環境への影響などを調べ、政府が計画の認否を判断するよう定めている。環境相が経産相に意見書を提出する。この意見をもとに事業者側が計画を変更したり、事業を中止したりすることもある。


 環境省は今回の判断をきっかけに、石炭火力を新増設する場合はCO2排出を極力抑えた最先端の設備導入を促す考え。電力業界全体が参加する実効性のあるCO2削減対策を盛り込んだ行動計画の早期策定も求めている。地球温暖化対策推進法の改正などで、強制力を持って石炭火力の発電総量を抑制する制度をつくることも検討する。


 大型石炭火力発電所は出光興産などが千葉県袖ケ浦市に造る計画などもあり今後、環境アセスの手続きに入る。事業者側が石炭火力のCO2対策を講じない限り、環境相としては大型石炭火力に異議を唱える構えだ。石炭火力は同じ電力量でCO2を液化天然ガス(LNG)火力の約2倍排出する。発電所は数十年間稼働するため、温暖化ガス削減が難しくなる。


 石炭火力発電所の新設計画を断念した例はこれまでもある。09年に日本化成などが出資する「小名浜パワー事業化調査」の計画に対し、環境相が反対の意見を述べ、計画は中止に追い込まれた。

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大型石炭火力発電所の設置計画が相次いでいます。


主な発電所は以下のとおり。


山口宇部パワー  西沖の山発電所(仮称) 120万キロワット
中国電力 三隅発電所2号機 100万キロワット
四国電力 西条発電所1号機 50万キロワット
中部電力 武豊火力発電所 107万キロワット
千葉袖ヶ浦エナジー 千葉袖ヶ浦発電所 200万キロワット


地球温暖化で、4度上昇した時点で、終わりなのですけどね・・・。


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