吉祥天(2) | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

吉祥天 』より。



吉祥天は、財宝などを授け幸福をつかさどる女神です。


のちに美女の代名詞にもなりました。


毘沙門天の脇侍として造られることもあります。



インドの神話の女神ラクシュミーに由来する吉祥天は、美と幸福・繁盛の女神とされ、美しい天女の姿として表現されてきました。


宝冠をかぶった福々しい顔で、美しい宝飾品や優雅な衣服を身にまとい、唐時代の貴婦人のような姿をしているのが一般的です。


多くは左手で宝珠を捧げ、右手は与願印を示します。



像形は天女形で、印相は施無畏印・与願印・宝珠や蓮華を持ちます。


構成は単独像が多く、毘沙門天の左脇侍として造られることもあります。


特徴は唐風の貴婦人の衣装を身に着けています。



毘沙門天(ヴィシュヌ神)の妃とされ、一対で造像されている例(法隆寺金堂)もあります。


また、「毘沙門天」の脇侍として、「善膩師童子(ぜんにしどうじ)」とともに、毘沙門天三尊像を構成することもあります。


胎蔵界曼荼羅では、千手観音の脇侍となります。



吉祥天への信仰は、奈良時代以降盛んになり、「吉祥悔過会(けかえ)」という法要が国家的な行事として行われるようになりました。


吉祥天を本尊として、国家鎮護、五穀豊穣を祈るものです。