修験道と密教(3) | Just One of Those Things

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修験道と密教 』から『修験道と密教(2) 』より…。



密教においては、『大日経』に、次のような文言があります。


「甚深無相(じんじんむそう)の法(非常に奥深い、すがたかたちのない教え)は、劣慧(劣った智慧の者)の堪えざるところなり、兼ねて有相(すがたかたちのある教え)の説を存す」。


密教はこの「有相」の立場をとる教えです。


有相とは、厳密には「有相の三密」(すがたかたちのある身・口・意の三密)といいます。


これは身には印を結び、口には真言を唱え、意には仏の境界を観じることによって、自身の身・口・意に仏の加持力を得るもので、目指すところは「即身成仏」です。