明王の「明」とは、古代インドの文章語であるサンスクリット(梵語)のヴィドヤーラージャの訳語で、原義は「知識・学問」を意味します。
古代インドでは、知識や神秘的な呪力は、聖なる音(真言陀羅尼)を唱えることによって得られるものと考えられていました。
この真言陀羅尼そのものを「明」とよぶようになりました。
そして、この明(真言陀羅尼)を身につけている人を「持明者(じみょうしゃ)」とよび、その王を「明王」としました。
そこから明を祈り唱えて最も効験のある仏そのものを、「明王」と称するようになりました。
尚、この明を祈り唱えるということから明らかなように、明王が密教特有の仏であるということは言うまでもないでしょう。
因みに、我が家の仏殿では、明王とつく仏様が三体も鎮座しており、ご供養しているものも入れると、厳密には4,5体、いや、本当は、それ以上もあります…(-"-;A
南無ぅ・・・(。-人-。)・・・