祖先の霊を祀る御霊舎の祭り方 | Just One of Those Things

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霊璽と位牌 』より。


 * (注:「仏」と「佛」は意味が違います。古代インド思想においては「仏」=智慧者です。故人が「佛」です。)



氏神(うじがみ)・産土(うぶすな)の神社の境内の一隅やその近くに祖霊社(それいしゃ)を設けるところもあります。


そこには、氏子の祖先の霊が祀ってあります。


また、戦災者などの慰霊を兼ねて祀っている場合もあります。


名称も祖霊社、また祖霊殿(それいでん)・斎霊殿(さいれいでん)などといいます。



また、一般家庭で(門徒が日本神道の場合)祖霊を祀るためのものは「御霊舎(みたまや)」・「祖霊舎(それいしゃ)」といいます。



門徒において仏教の家庭では仏壇を設けますが、日本神道においては、御霊舎を設けて、祖先の霊を祀ることが一般的です(本来の形です)。


御霊舎は、神棚とは別に、一段下げて設けますが、別に棚を作って、その上に奉安する場合には、これを「霊棚(たまだな)」「魂棚(たまだな)」、あるいは「霊床(たまどこ)」などの名でよんでいます。



御霊舎の中心には、祖先や故人の霊璽(れいじ)を置き、神棚の神々と同様、日々供物をお供えして、その家庭の安寧や主語を祈願し、また感謝します。



祖霊舎の祭り方で心しておくべきことは、常に清浄を保ち、榊を定期的に取り替えることです。


また、供物も神棚と同様、米、酒、塩、水をおそなえするのが一般的でありますが、私たちが日々食するものをお供えする場合もあります。


祖霊舎の祀りで特に重要なのは、お盆とお彼岸、そして先祖の命日に、神職を招いて「命日祭(めいにちさい)」を執り行うことであります。


そのようなときには、祭壇には榊のほかに季節の花を供えたり、また、一般的な神饌のほかに、とくに故人が生前好んだものをお供えすることで、心のこもった祀りとなります。