宗像大社(2) | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

宗像大社 』より。


一直線に並ぶ三つの宮は「道しるべ」といっても過言ではないかもしれません。



沖ノ島は玄界灘のほぼ真ん中に位置しています。そして、辺津宮、中津宮、沖津宮の三宮は、あたかも朝鮮半島をめざすかのように、一直線に並び、半島・大陸への<道の島>を形成しているかのように見えます。


『日本書紀』においては、アマテラスの神勅として「汝三(いましみはらし)の神、道の中に降り居して、天孫を助け奉りて、天孫の為に祭られよ」という言葉を載せ、宗像三女神を<道主貴(みちぬしのむち)>と号していますが、まさに海上の道としての役割を果たしているような構造になっています。


当然、大島と沖ノ島は、文化の中継地としての重要な位置を占め、さらに当時の国際関係を反映して大和朝廷の尊崇も篤かったといいます。


即ち、天孫を助けたことから、"裏伊勢"と呼ばれるほど、天孫によって国家的規模で祭られたのです。