雑記:ボンドカーについて語る〈前編〉 | ダメ人間のホビーライフ

ダメ人間のホビーライフ

トランスフォーマーやフィギュアについてただだらだらと書くブログ。

こんばんは〜。

書くタイミングなかったから今書きますけどね、先月末に夜外を歩いていたら突然知らないおじさんに話しかけられて『貰え』って言われてお金(現金2200円)を渡されたんですよ。

んで勿論断ったんですけど強引に渡してくるもんだから仕方なく受け取っちゃったっていうちょっと怖い奇妙な出来事がありました。

まあ貰えただけ得したけど何のために2200円を自分に渡したんでしょうかね。しかも周りに何人かいた中で自分だけに渡しましたし。

今度そのおじさんに会う機会がありましたらそのことを聞くと同時に2200円分の食事を奢ってあげることにしましょう。

 

 

さて前置きが長くなりましたが本題へ。

先日投稿した007について語る記事が思いのほか好評だったので今日はそれの続編となる記事を書こうと思います。

今回の記事では007シリーズのアクションシーンを彩ってきた数々の名車である「ボンドカー」について熱く語ることにしました。

最初に話しますがなぜボンドカーについて語ると言いますと前回の記事でブロ友のタカさんから

『keitai70さんは007の世代とは違うはずなのに何でそんなに大好きなの?』

というコメントを頂きまして今一度ここで回答いたしますが、

 

私がこの007シリーズにハマる大きなキッカケになったのはが大きいです。

元々幼少期からトランスフォーマーワイルドスピードといったかっこいい車が活躍する映画が大好きでして

中学生の時YouTubeで見つけた「007/慰めの報酬」の冒頭のアストンマーチンDBSによるカーチェイスシーンの動画(上に上げてるやつです。)をみてあまりのかっこよさに一発で魅了。その後何回も動画を見返した思い出がありますw

image

そしてその頃007シリーズは新作の「007/スカイフォール」の公開を控えていたこともありテレビで大々的な宣伝がなされていたこともあり

『ハマるなら今しかないだろう!』

ということでレンタルビデオ屋さんで「007/カジノロワイヤル」「007/慰めの報酬」をレンタルして視聴。そして劇場で「007/スカイフォール」を観たことが全ての始まりでした。

当時周りではエヴァンゲリオンの新劇場版Qの話題で持ちきりでしたが自分が観に行ったスカイフォールの話題ができる人があまりいなくて(勿論エヴァQも観に行きましたけどね。)歯痒い思いをしたなあとw

 

その後ショーン・コネリーの作品から順番に観ていき作品ごとに活躍していくボンドの相棒たる存在のボンドカーのかっこよさにどんどん惹かれていきました。

ですので全2回の記事に分けて時代と作品を彩ってきた名車達を古い作品の車両から順番に紹介していこうと思います。

image

「サンビーム・アルパイン」

登場作品:

「007/ドクター・ノオ」

 

記念すべき最初のボンドカー。

本作の舞台のなったジャマイカでボンドが移動手段として借りたレンタカーです。

現在では姿を消してしまったイギリスのメーカー「ルーツ・グループ」が1953年に製造した車両となります。

レンタカーということで特殊装備は一切なくボンドカーとしては地味な印象ですが山道にて華麗なるハンドル捌きで追手の車を巻いたボンドの運転テクニックは圧巻!

ドクター・ノオは制作費1億円の低予算映画ですがスタッフ達の様々な工夫が凝らされていてスパイ活劇としてこの上ないくらい完成されているのが凄いです。

image

「ベントレー・4 1/4L」

登場作品:

「007/ロシアより愛をこめて」

 

歴代ボンドカーでは唯一のクラシックカー。

この車両が選ばれた理由はイアン・フレミングが執筆していた007シリーズの原作となった小説でボンドが乗っていた車だからです。

このボンドカーから本格的に特殊な機能を搭載し始めます。

image

その特殊機能とは自動車電話!車に電話が付いているのです。

今では全く驚くことではないですが当時カーフォンは最先端技術ということもありほんの僅かな人達しか使用できませんでした。

英国諜報機関であるMI6直属のスパイのジェームズ・ボンドだからこそ使用できる車両と言えるでしょうね。

image

image

image

「アストンマーティン・DB5」

登場作品:

「007/ゴールドフィンガー」

「007/サンダーボール作戦」

「007/ゴールデンアイ」

「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」

「007/カジノロワイヤル」

「007/スカイフォール」

「007/スペクター」

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」

 

原点にして頂点。

みなさんがボンドカーと聞いて連想するのはこの「アストンマーティン・DB5」でしょう。

アイコンという言葉が流行っていますがこのDB5は映画の中で活躍する車のアイコンと言える存在です

現実では存在しない特殊機能が福袋のように詰められていてその奇想天外な発想と少年の遊び心をくすぐるようなギミックの数々は世界中の男性にとって憧れの車になりました。

 

搭載された機能は

 

・3カ国で使用可能な可変式ナンバープレート

・敵の車を追跡できるナビゲーションシステム

・並走する敵の車のタイヤをパンクさせる車軸カッター

・後方の敵車両を撹乱できる発煙弾と潤滑油

・防弾シールドと防弾ガラス

・前方に砲撃できるマシンガン

・助手席が空いたルーフから上に飛び出すインジェクターシート

 

という子供が一度は考えたであろう夢の車を実現したいい意味で全ての元凶と言える存在。

このDB5によって後年のボンドカーのハードルが爆上げしてしまう結果となりましたし、いくつの時代を超えてもこのDB5が原点にして究極の車という事実に一切の偽りはないでしょう。

初登場となった「007/ゴールドフィンガー」では上記の動画にある大活躍を見せて従来は大人向けの作品としての趣が強かった007シリーズは新たに子供の客層を獲得。この成功を受けてDB5は世界一有名な車となったと同時に007シリーズは多種多様なギミックを搭載した秘密兵器を披露していくスペクタクルショーとしての面白さも追求していくこととなりました。

DB5の与えた影響は凄まじく次作「007/サンダーボール作戦」でも引き続きボンドカーとして登場し映画冒頭のシーンで活躍。

この時は新たに放水機能を搭載しての参戦となりました。

その後しばらく出番はありませんでしたが5代目であるピアーズ・ブロスナン演じるボンドの初主演作である「007/ゴールデンアイ」ではMI6からの払い下げ車両という設定の元、ボンドのプライベートカーとして登場。

山道を敵のヒロインが乗る「フェラーリ・F355GT」と余裕を見せた華麗なるカーチェイスを繰り広げるシーンはとても素晴らしいものでした。

次作「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」でも同様の設定で登場しています。

6代目であるダニエル・クレイグ演じるボンドの初主演作である「007/カジノロワイヤル」ではボンドがカジノで勝ち取った車として登場します。

ただこれまでのDB5との相違点として左ハンドルであることが挙がられます。

またカジノで勝ち取った車ということもあり歴代で唯一正真正銘の普通の車。MI6のものでもプライベートカーでもないため特殊な装備は一切ありません。

「007/スカイフォール」では実に40年以上ぶりにメインボンドカーとして登場。上司であるMを敵の襲撃から逃さなきゃならない状況に陥っていたのですがMI6の公用車には全て発信機が取り付けられており見つかるリスクを考慮してボンドはMをこのプライベートカーであるDB5に乗せて彼の故郷であるスカイフォールへと向かうのです。

プライベートカーですが作中での会話からインジェクターシートは搭載されており、右ハンドルということもあって上述のカジノロワイヤルに登場したDB5とは別個体と思われます。

「007/スペクター」では前作にて大破した個体がQによって修復されラストシーンで諜報員を引退したボンドがQから餞別として受け取り、助手席にマドレーヌを乗せて走り去っていくところで映画は終わりました。

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」では序盤にて敵の襲撃を受けた際にマドレーヌを助けるため派手なカーチェイスと幾つもの武装で立ち向かいます。

ヘッドライトからガトリングガンが展開したり後方からばら撒かれるマキビシ型爆弾など新たな機能も搭載されていることに加え、銃弾を何発受けても貫通しない強靭な防弾ガラスを兼ね備えていました。

恐らくは前作の最後にQから貰ったものと同一個体と思われますが、だとしたらQ本当にいいやつすぎますね!wボンドを本気で心配し尊敬してるからこそ有事の時に備えて最後の最後にこんなスーパーカーを託したんだろうなあと。

またシリーズにおいてDB5のハンドルを握ったのは初代のショーン・コネリー、5代目のピアーズ・ブロスナン、6代目のダニエル・クレイグの3人だけですが

テレビ映画「0011/ナポレオン・ソロ2」では2代目のジェームズ・ボンドを演じたジョージ・レーゼンビーボンドをパロディした役として登場しDB5のハンドルを握ります。

この時のDB5は従来のオイル噴射に加えてミサイル発射機能が搭載されていました。

また3代目のジェームズ・ボンドを演じたロジャー・ムーアも出演した映画「キャノン・ボール」でも彼はボンドをパロディした役として登場しDB5のハンドルを握りました。

この時のDB5にもボンドカーらしく多彩な武装が施されていました。

ムーアはボンドとしての現役時代にはコネリーとの差別化を強く意識されていたためアストンマーティンに乗ることはありませんでしたが007シリーズではない映画なので解禁したんでしょうかね。

image

image

このように007シリーズにおいて「アストンマーティン・DB5」は切っても切り離せない関係でありゴールドフィンガー以降の7作にも渡って登場した他、シリーズ外を含めると4代目のティモシー・ダルトン以外は一度はハンドルを握ったという映画における代名詞たる存在であります。

世代が移り変わってもボンドの最高の相棒にして世の男性の憧れであり続けるスーパーカーなんでしょうね。

私も人生で一回でもいいから運転してみたい車であります。

image

余談ですが2020年にはアストンマーティンは復刻モデルである「DB5・ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」25台限定で受注販売

上述の作中で披露したほとんどの武装もダミーであるが標準装備してる他イジェクトシート用脱着式助手席ルーフパネルをオプションで設定しているというファン待望の夢の車が実現しました!

ただしそのお値段は日本円でおよそ4億5600万(!)、特殊装備を付けたが故に車検を通ることができなかったため公道は走行不可能という…石油王しか買わんだろ!

image

「トヨタ・2000GT」

登場作品:

「007は二度死ぬ」

 

第五作である二度死ぬは日本が舞台の映画ということもあり日本車のボンドカーが登場します。

それがこのトヨタ・2000GT。トヨタ、いや日本の車の歴史を振り返る上で欠かすことのできない伝説的な名車です。曲線を帯びた秀逸なデザインはとてもフューチャーチックで60年前の車とは思えないくらいのハイレベルなデザインセンスです。

image

既製品の2000GTでは本来存在しないオープントップ仕様

納車時はお馴染みのクローズドボディでしたが2000GTはただでさえでも車高が低く長身のショーン・コネリーが乗れないことが発覚(厳密には乗れはするんだけども天井に頭が当たってしまいとても不恰好になるため)

当初はタルガトップ仕様への改造を試みたのですがそれだとコネリーの頭だけ飛び出してより一層滑稽なフォルムとなってしまうためそこで急遽ノッチバックオープンカーへと改造されました。

無理にオープンカーに改造したことによって剛性が著しく不足してトラブルも多発したらしく車体には補強が入られた他、ソフトトップカバーはダミーでその下には何もなかったこともありコネリーはとても乗り心地が悪かったと述懐しています。

image

トヨタからは2台納車されておりこの2台が選出された理由としましては他の試作車両が履いていた市販モデルと同じマグネシウムホイールとは違いメッシュホイールを履いていたことが決め手だったそうです。

撮影に使用した個体のうち一台はプロモーションのため世界中を巡回した後にハワイで発見され現在はトヨタの博物館に所蔵。もう一台は長らく行方不明でしたが近年国内某所に放置されてたことが発覚しコレクターが引き取って復活させました。

二度死ぬは日本が舞台ということもあって大きな話題を呼びましたがシリアスな原作小説とは打って変わってコメディ寄りな映画になったことや60年代でもなお日本は諜報員として忍者を起用し続けているというあまりにも間違ったツッコミどころ満載の日本が描かれたこともあって評価は高くなく自分も好きではないのですが、準主役である丹波哲郎さんを始めボンドガールの若林映子さんや浜美枝さんなど名だたる日本の名優達が出揃っておりとても豪華な印象を受けました。

特殊装備はソニー製テレビ電話ただ1つ。

それだけ?と思うかもしれませんが当時はまだカーナビもなかった時代なのでそう思うと未来の最先端技術をここで予言していたわけです。

丹波哲郎演じるタイガー田中率いる日本の諜報部の所有車であり運転したのは若林映子演じるボンドガールのアキ。そのため実はショーン・コネリー演じるボンドはずっと助手席に座っておりハンドルを握っていないため厳密にはボンドカーとは言えません

悪役の乗るトヨタ・クラウンとのカーチェイスシーンなどもありましたが仲間のヘリにサポートしてもらっての勝利だったりと装備といい活躍といいボンドカーの中では今ひとつな車。

 

でもデザインだけではどのボンドカーにも負けないくらい美しく秀逸なものでファンの間でも特に人気の高い車両になります。6代目のジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグも歴代ボンドカーの中で最も好きな車としてこの2000GTを挙げているほどです。

日本の車が世界中から支持を集めてるのは同じ日本人として嬉しいものがありますね。流石は世界のトヨタです!

image

「アストンマーティン・DBS」

登場作品:

「女王陛下の007」

 

二代目のジェームズ・ボンドを演じたジョージ・レーゼンビーが唯一ハンドルを握った車。

とてもかっこいいデザインなのですが出番は非常に短く冒頭の海岸のシーンとラストの結婚式のシーンのみに登場します。

恒例のカーアクションシーンもありません。

image

特殊な装備は一切ありません。

もう一度言います。特殊な装備は何一つとしてありません!それも一般車ではなくMI6の車だというのに。

強いて言うならばグローブボックスにライフルのアーマーライト・AR-7が収納されている程度でこれまでにあった超兵器は一切なし。今作のボンドはアイテムに頼らず自身の知恵と肉体で敵に立ち向かいます。

 

そしてネタバレになるので伏せますが、一般車の設定のものを除けば

おそらく歴代最弱のボンドカーどころかボンドカーの中で唯一にして最大の汚点とも言うべき車であります。

こいつが最弱だったからこそあんな悲劇が起こったと思うと色々やるせないです…どうして…。

補足として書きますが車自体はとても素晴らしいデザインだと思いますけどね。実際リアルでも人気のある車種でしたし。

image

DBSは次作「007/ダイヤモンドは永遠に」でもQがラボで電話をする場面で画面の端に一瞬映り込む形で出演をしています。

何やらミサイルを搭載しようとしており前作の悲劇に対してQなりの反省があったのではないかとファンの間では解釈されてます。

image

image

余談ですが2019年、アストンマーティンは映画の公開から50周年を記念して、現行型の「アストンマーティン・DBS レッジェーラ」特別仕様車を販売

劇中車と同じオリーブグリーンの塗装が施されました。こちらもかっこいいですね!

image

「マーキュリー・クーガーXR-7」

登場作品:

「女王陛下の007」

 

ボンドガールのトレーシーの愛車

2000GT同様、この車も運転していたのはトレーシーでありボンドは助手席に座っていたため厳密にはボンドカーではありません。

雪上のカーレース場に乱入し敵のベンツを見事に撃破したトレーシーの運転技術は圧巻の一言。

こちらは一般車ということで当然ながら特殊装備はありませんが実はメインのボンドカーであるDBSよりもずっと活躍してると言えます。

image

「フォード・マスタング Mach1」

登場作品:

「007/ダイヤモンドは永遠に」

 

ボンドガールのティファニーの車。一般車なため特殊装備はありませんがボンドがハンドルを握って運転したためこちらは明確にボンドカーです。

追手の車を撒くために車幅一台分もない路地を片輪走行するという離れ技を見せます!

image

さてここで動画を見た方ならお気づきになると思いますが、このシーン

右側の車輪で片輪走行して入ったはずなのに

image

路地を出る時は左側の車輪で走行しています!

これは撮影時に生じたミスで(なぜ気づかなかった)苦肉の策として回転するカットを差し込んだのですが上述の通り車幅一台分もない路地であるため意味不明なシーンに仕上がってしまいましたw

いやほんと、なんで撮影時誰もこのミスに気づかなかったんでしょうね。

image

「アメリカン・モーターズ ホーネットハッチバック」

登場作品:

「007/黄金銃を持つ男」

 

ボンドが敵を追跡しなければならない時にちょうどそこにあったAMCのショールームから盗み出した車両

そのためこちらも一般車であるため特殊な装備は一切ありません。

しかし侮るなかれこの車!

敵を追撃する過程で壊れた橋をローリングしながら対岸に着地するというボンドの卓越したスーパー運転テクニックを披露してくれました!

今作のスポンサーであるAMCが作品全体の自動車提供をしていたこと、そして一回転ジャンプを最もバランスよく回れるウェイトバランスを持っていたことによりこの車両が選出されました。

image

「ロータス・エスプリ S1(ウェットネリー)」

登場作品:

「007/私を愛したスパイ」

 

ロータスとの契約で登場した車両。

ランボルギーニのような薄い車高と角ばったデザインがとてもクール。ムーア時代の代表的なボンドカーです。

ナンバープレートの裏からは自動セメント射出装置が搭載されてますがそれ以上に…

image

image

image

なんとこの車、潜水艇モードに変形が可能なんです!

いやーこれは凄い!あまりのかっこよさと印象に残る機能から上述のDB5や2000GTと並んで高い人気を誇るボンドカーとなります。

潜水艇モードではヘリコプターを撃墜した地対空ミサイル小型魚雷水中煙幕など攻撃的な装備をいくつも搭載しておりまさに海中の帝王と呼ぶべき車。歴代ボンドカー最強候補の一角を担っているだけはありますね!

記念作的な側面もある私を愛したスパイは大型予算を組んで製作されたもののこの水中エスプリに予算をかなり持ってかれたというエピソードもありますwですがお金をかけて製作しただけあって当時の少年達への影響は凄まじくミニカーも高い売り上げを誇ったそうです。

特に車が海から上がってくるシーンなんかはとても奇想天外でかっこいい演出。シリーズでも高い人気を誇る「007/私を愛したスパイ」ですが演出一個一個が卓越しており製作陣の腕も脂が一番乗っていた時期だったんだろうなあと感じますね。

image

image

「ロータス・エスプリターボ」

登場作品:

「007/ユア・アイズ・オンリー」

 

前作に引き続きロータスがボンドカーに。白色と茶色の2台が登場します。

しかしかっこよすぎるデザインとは裏腹にその活躍は至って短く呆気ないものでした。

白色のものには特殊装備として盗難防止装置が取り付けられており、認証済みの所有者でないものがドアをこじ開けようとすると自動的に爆破する仕組みとなっております。

作中では物語序盤で先回りした敵が窓ガラスを割って盗難防止装置を作動させてしまい、呆気なく爆発する最期を迎えました。

茶色のものは雪上ということでスキーキャリアが取り付けられてましたがそちらも使われることなく車も現地への移動のためだけにしか使われませんでした。

特殊な装備は劇中のシーンでは確認できませんでしたが、ボンドの台詞からなんらかの装備が搭載されていたことは伺えます。

image

「シトロエン・2CV」

登場作品:

「007/ユア・アイズ・オンリー」

 

ボンドガールのメリナが所有する車。

歴代ボンドカーの中で特に可愛らしいフォルムをしていますがこの作品における真のボンドカー。

ほとんど活躍のなかったエスプリターボとは対照的に敵の車と激しいカーチェイスを繰り広げ見る者を魅了しました。

途中で横転するまではマリナが運転していましたが横転してからはボンドが運転。小回りの効く車体を活かしての撹乱戦や重量の軽さを駆使しての華麗なるカージャンプを披露してくれました

image

撮影車はシトロエンGSの4気筒エンジンに換装されていて角型ヘッドランプに換装されている特殊仕様。

「007/ユア・アイズ・オンリー」は空の上から大地の上、そして海の中まで男の戦いが繰り広げられた熱い映画でありシトロエンもその熾烈なバトルを彩ってくれた名車です。

image

また、シトロエンは映画公開に合わせて500台限定の007モデルを販売

007のロゴと劇中で受けた弾痕のステッカーが貼られているのが特徴です。

image

「アルファロメオ・GTV6」

登場作品:

「007/オクトパシー」

 

公衆電話で電話中の女性から拝借。

画像が見つからなかったので赤い個体のもので代用してますが劇中のものは濃いグレーのものでした。

一般車ですのでこれも特殊な装備はありませんが、華麗なるドリフトでBMW・518iのパトカーを振り切るボンドのドライビングテクニックは圧巻の一言!

さらにはスピンさせながら車から飛び降りるというかっこよすぎる脱出の仕方です。

ムーアは主演作こそ多かった反面、ちゃんとしたボンドカーに乗ることは少なく大半は一般車だったのですがどんな一般車でも乗りこなし敵を圧倒するその姿はまさしくジェームズ・ボンドそのものと言えるでしょう。

image

「メルセデス・ベンツ 250SE」

登場作品:

「007/オクトパシー」

 

敵のオルロフ将軍から強奪した車。敵の車がボンドカーとして使われるのは後にも先にもこいつだけです。

肩輪走行などを披露しながら列車を追跡するも全輪がパンク

しかしここで終わらないのがボンドカー!なんと線路のレールにホイールを嵌めて車を列車状態にして追跡するというまたしても常人には真似できない離れ技を見せてくれました!

最後には正面から向かってきた列車に正面衝突して吹き飛ばされ川に沈没してしまいましたがそれでもこのシーンは見てて『おおっ!』と思わず言ってしまったほどです。

image

「ルノー・11」

登場作品:

「007/美しき獲物たち」

 

なんと今回はタクシーがボンドカー

タクシードライバーから奪い取ってカーチェイスを繰り広げてくれます。

相変わらず卓越したドライビングテクニックで階段を駆け降りたりバスの上を走行したりとアグレッシブなチェイスを披露してくれますが途中でバーに引っかかって車体上半分が切り取られ即席オープンカー状態に

さらには対向車に衝突され車体後部も切り取られてしまうなどシリーズで1、2を,争う酷い壊れ方をしました。

image

しかし、そこは流石のボンド!

残ったエンジンと前輪のみで敵を追いかけるという神技を見せてくれます!凄すぎる!

ムーアの作品のカーチェイスシーンは『前作以上に新しくそして面白くする』という製作陣の創意工夫と苦労が見てるだけだも伺えるくらい毎作毎作が非常に凝ったものであり、

多くの観客楽しんでもらえる上質なエンターテイメントを届けようとする仕事に対しての熱い姿勢が強く感じられて脱帽です。

image

「ロールス・ロイス・シルバークラウドⅡ」

登場作品:

「007/美しき獲物たち」

 

屋敷に潜入する際に使われました。

ボンドが運転する描写はなかったので厳密にはボンドカーとは言えませんが湖に沈められた際にタイヤから酸素を補給するというちょっと面白い活躍を見せてくれます。

image

実はこの車の撮影車は、コネリーからダルトンまでの007シリーズの映画作品を手がけてきた歴史に名を残す敏腕プロデューサー、アルバート・R・ブロッコリの私物!

プロデューサー、シリーズの成功で億万長者になったこともありいい車に乗ってますねw

image

「シボレー・コルベット(C4型)」

登場作品:

「007/美しき獲物たち」

 

ソ連の諜報員の専用車。ですのでボンドカーではありません。

ですがなぜか公式でボンドカーとして扱われておりミニカーも出ていまさので折角ですしこれも書いておきます。

こちらも写真見つからなかったのでミニカーの潜在画像で代用。

image

さて長くなってしまったので前編はここでおしまい。

前半ではショーン・コネリージョージ・レーゼンビーロジャー・ムーアの乗ってきた車を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

後半ではティモシー・ダルトンピアーズ・ブロスナンダニエル・クレイグの乗ってきた車を中心に紹介しようと思います。

今回の記事を見て気になった車とか好きなボンドカーとかありましたらコメント欄でどしどし書いてくれると嬉しいです。

 

それでは今日はこの辺で。アデュー