結構時間かけて、今回の主人公の倉本(松田龍平)の様子が描かれている。
トラック運転手だった彼は、飲酒運転の末に事故を起こし、相手を死なせてしまっている。
今は運送会社で整備士として働き、もちろん事故以来酒断ちをしているが。
去っていった妻との復縁を望む倉本は、真面目に一生懸命仕事に打ち込み、自分を認めてもらおうと努力している。
ようやくドライバーとして復帰できるところまで漕ぎ着けたが・・・
今回は倉本と同じ運送会社で、ドライバーの多田として登場してくる香川照之さん。
相変わらず得体のしれない感じの雰囲気で、自分の事を空っぽだと表現する。
ダラダラと観ていたらラストは急転直下、妻の遺体が発見される。
そして倉本も・・・
このドラマでは香川さんの存在自体が、その人が抱える心の闇や災をもたらす悪意のようなものの象徴なのかしら。
好むと好まざるとに関わらず、一度関わってしまったら逃れられない。
BGMや効果音も効いてます。
病的な酒好きの人が抱える問題、またその周りの人達の大変さ、私の身近にもいたのでよく分かります。
年齢いけば少しは良くなる、などという甘いものでもありません。
本人はもちろん周りの人達の努力が、少しでも良い方へ向かう事を願います。