NO.56
富山県砺波市で
株式会社暮匠(くらしょう)という
工務店をしております
社長の姉さん女房こと
小橋博美です
わけあって
365日ブログをぶっ続けで書く!
に挑戦中です。
応援してくれると
とっても嬉しいです
それでは
今日もいってみよう!
今日も砺波は
快晴からのスタートでした!
サザンカが
いい具合に咲き始めてきましたね~
それより心配なのは
紅梅です
なにが心配か?って・・・
もう蕾がふっくらしてきてる!
ちょっと早すぎじゃない?
せっかくの蕾が
初雪で腐っちゃうんだなぁ~
いつぞやの年がそうだった…
見守るしかできないんだけどね…。
さて
今日のお題は?
釘の打ち方のチェックです!
上棟の様子から
「ボルトチェックって何ですか?」
と、質問をいただき
お答えしたところ・・・
今度は
「釘チェックって何ですか?」と
インスタのDMから質問が入りました。
今日は
ソレにお答えしますね
初めての方は
コチラを先にご覧になると
分かりやすいと思います
釘チェック
「釘チェック」
その名の通り
釘の打ち方をチェックします!
あっ・・・
ちょっと鼻で笑いました?
確かに
打とうと思えば
小学生でも打てますし・・・
「釘くらい、俺だってうてるよ!」
DIYが得意な方なら
ちょっと鼻で笑いたくなりますよね!
棚をなおしたりするなら
少しくらい
釘が曲がったり
打ちすぎても支障はありません
ただ・・・
家となると
鼻で笑えないんですよ!
家を建てる場合に
本来は「構造計算」を行いますが
それは
正常に部材を組むのはもちろん
釘も
正常に打たれているとしての
「家の強さ」の計算なんですね!
そうした場合に
釘が正常に打たれていないと
構造計算の意味がなくなる…
例えば
図面上は構造計算された
耐震等級3の家であっても
施工状態が悪いと
万が一の大きな地震が来た時に
耐震等級3のチカラを
発揮してくれないということです!
なんか
詐欺みたいでしょ?
この
めり込んだ状態は
見たことがある人もいると思います。
たいしたことはないように
思うかもしれませんが
じつは
釘が表面よりも「4mm」深くめり込むと
強度が半分になる!
という実験結果もあるんです
(実験によって結果論に差はあります)
釘打ちに不足やめり込みなど
規定をはずれる施工が多数あれば
当然地震が起きた時に危険性が高まり
場合によっては
住宅の倒壊を招くことも
あり得るかもしれないということです。
これは床合板だけではなく
耐力壁においても同様です!
正常に釘が打たれていて
初めて
構造計算どおりの
家が建つわけです!
当たり前に思えますが
この
めり込み「0」の打ち方が
じつは、とても難しいのです!
なぜなら
現在の大工さんのほとんどは
空気圧を使ってくぎを打ち込む
電動工具を使用しているからです。
この電動工具で施工する場合
打ち込みの力(空気圧)が弱過ぎると
釘の頭が合板の表面から
飛び出た状態になってしまいます
この場合は
再度、金づちで叩いて釘を
平らに打ち込む必要がありますよね!
こうなると
効率は下がりますから
空気圧を高めて施工しがちになるのです。
上棟は
時間との戦いのところもありますから
分からないでもありません…
ただ… 怖いのは…
たとえ
釘がめり込んでしまったとしても
「これくらい大丈夫だろう」
「壁を張ったら見えなくなるから問題ない」
こんなふうに
勝手に判断してしまうことです!
もっとは
そんな意識すらない
大工も少なくないかもしれません…
この甘い考えが
お客様が住み始めて
大きな痛手となって返ってくることを
十分に理解したいところ…
それが一番、怖いところです
ここでやっと登場の
社長による
釘チェックです!
金づちを滑らせながら
浮いている釘をみつけて
上から叩く!
目視で
めり込みすぎの釘があれば
横に正しく新たに釘を打つ!
この作業の繰り返しですね
手直しした箇所には
大工方の意識向上のために
マーキングをしておきます!
これは
ボルトチェックと同様に
決して
大工方への粗さがしではありません!
長年にわたり大工職人で
多数の上棟にも立ち会ってきた
社長であるからこそ
時間に追われる中での作業の大変さや
電動工具の特徴を知っているから!
ただし!
だからと言って
「仕方ない」ですませては
何千万円の家をあずかる
資格はありません!
ボルト一本
釘一本
正常に施工して
はじめて
構造計算の意味がある
私たちは
良い職人がいないと
良い家は建たない
そう思っています!
さて
「釘チェックの大切さ」
分かっていただけましたか?
質問や相談・・・
なかなかコメント欄では
言いにくいと思いますから
インスタのDMを気軽にお使いくださいネ!
誰にも見られませんから
それでは
今日はこれで おしまい
では、また明日