『経済評論家の父から息子への手紙』山崎元(Gakken, 2024) | 倉山塾東北支部ブログ

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経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

 


昨年お亡くなりになった

経済評論家・山崎元さんの遺作となった本書を

久しぶりに紐解いておりました。


本書の「お金はシンプルに管理しておおらかに使え」

という小見出しなども

個人的には好きでして。

本書以外でも、山崎さんの書く文章には

「遊び」や「ゆとり」があったな、と。


というのも、得てしてこういう本には

「〇〇しなければ成功しない」

「〇〇で大金持ちに」

……のようなタイトルや内容の本も溢れていますので。


洒脱な書きぶりと

核心をついた内容が同居する文章は

なんとも居心地の良い世界でした。


文章を読み解いて見えてくるのは、

書き手の人間性。

その人の本棚を覗けば、

その人の心の中が見えてくる。


覗かれても恥ずかしくないように、

整理整頓くらいはしておかねば、と

一般人はふわっと思うのでした……。





 

【編集者後記】

心の中の「遊び」や「ゆとり」って

大事なんですよね。

これがなくて、いつも緊張状態で

切羽詰まっていると、

人間何をするか分かりません。


だから、心に余裕を持つことのできる

環境を作るということが大事なのです。


なのに…

モノが高いのに減税はしてくれない…


自由に使える手持ちのお金を増やしてくれるだけで、

どれだけ

「あぁ、少し楽になった!」

と思える人が増えることか。


それだけ、日々切羽詰まった生活を

強いられている人がいるというのに…


一刻も早く減税、してほしいものです。