皆さんは、学生の時分、
「日本の歴史でどの時代が好きですか?」
と聞かれると、どう答えていたでしょうか…??
私は戦国時代でした。
歴史に興味を持ったきっかけが
徳川家康の伝記で、そこから戦国時代を
学んでいったから、というのが大きいのだと思います。
世間一般でも、人気が高いのは
戦国時代や幕末といった、
いわば「花形」でしょうから、
そう答える方も多いのではないかと思います。
それに比べると
鎌倉時代・室町時代が妙に味気なく、
地味に感じていました。
ただ単に興味の範囲が
鎌倉・室町時代にあまり及んでいなかった、
ということもありますが、
「○○年に××が起こった」
的な単調な授業で、
あまり面白さを感じていなかったのも
あると思います。
そんな私が鎌倉・室町時代に
興味を持ち始めたのは、
社会人になってから。
『倉山満が読み解く太平記の時代』
『倉山満が読み解く足利の時代』
『室町の王権』
そして、大河ドラマ『太平記』
これらの作品を読み、そして観て、
これまで味気なくモノクロのイメージだった
鎌倉・室町時代がたちまち
色鮮やかな世界に見えてきました。
楠木正成も北畠顕家も、
高師直も佐々木道誉も、
坊門清忠の佞臣ぶりも…
本格的に知ったのは全てこれらの作品
からでした。
もちろん、
足利義満の皇位簒奪計画も。
本書では、そんなとても面白い
日本中世史を復習できたとともに、
皇統がいかに継承されてきたかも、
改めて整理できました。
こんな内容を学校で学びたかったなぁ…