日本は原子爆弾をつくれるか。
結論を言えば2024年現在、
日本は技術や法の観点から
原子爆弾をつくれないと思う。
一つは材料製造にあたり設備が心許ない。
原子爆弾のウラン235の含有率は
90%で原発の燃料(3-5%)より大きい。
高濃縮ウランを得るために
膨大な数の遠心分離機と電力量を消費する。
原発があっても兵器にできない。
青森県の濃縮工場では一部だけ稼働しているが
ウランをどこまで濃縮できるかは不明だ。
一方、原子爆弾のプルトニウム239は
高速増殖炉、重水炉、黒鉛炉でつくられるが
日本ではほとんどが廃止措置へ舵を切っている。
なお、高速増殖炉(実験炉)である常陽は再稼働の方針。
二つは核兵器の技術のうち
長崎原爆のファットマンに搭載された
爆縮レンズは試験が必要である。
爆縮レンズは燃焼速度の異なる爆薬を
プルトニウムの周囲に配置し、
爆発による衝撃波でプルトニウムを
圧縮し、連続的に核分裂させる役割を持つ。
爆縮レンズの試験は日本で実施されたか。
現代で実施すれば大騒ぎになるだろう。
最後に技術以外にも問題がある。
IAEAの査察に、核実験禁止条約批准など
核開発できない環境がある。
IAEAの査察を断ったり、
核実験禁止条約を脱退したりすれば
核開発に舵を切ったと勘繰られる。
日本には非核三原則があるので
被曝国としての立場がある。
なお、今年のノーベル平和賞は被団協だ。
このように核開発の壁はあちこちにある。
核武装するより対外諜報機関の設立や
憲法改正のほうが簡単ではないか。
【編集者後記】
これを書いている今日は、
アメリカ大統領選の投票日です。
まだ先日の衆議院議員選挙の
余韻冷めやらぬ感じではありますが、
こちらも注目ですね!
さて、今回は核兵器や原発の話でした。
プルトニウム、なんて香ばしい単語が
出てきました!
プルトニウムで思いつくのは、
「プルトニウムの風に吹かれてゆこう」
で始まる、あの曲でした!
この曲、いい曲なんですよねー!
ちなみに、この歌を歌った人たちは
『チェルノブイリ』
なんて歌を歌ったりしています。
…そっちのほうがインパクトあったかなぁ(笑)

