本日のテーマ

真のリーダー】

 

 

混乱の時代を切り抜けていくためには、器量のあるリーダーの存在が必要です。

 

器量とは……

ある事をするのにふさわしい能力や人徳。(大辞泉より)

 

皆さんには、理想とする「真のリーダー」と思える人物がいますか?

 

私の尊敬する人物の一人に、“西郷隆盛”がいます。

 

男性の白黒写真

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特に惹かれるのは、その“誠実なリーダー像”です。

 

私の好きな西郷隆盛の言葉です。

「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」

 

人のせいにするのではなく、自分自身が誠を尽くしているかを問い続ける。

この言葉に、とても大きな器量を感じます。

 

また、『南洲翁遺訓 第四条』では、西郷隆盛の真のリーダーぶりについて触れています。

「万民の上に立つ者は、おのれを慎み、品行を正しくし、贅沢を戒め、倹約に務め、職務に努力して、人民の見本とならねばならない。そして民衆がその働きぶりを見て、『気の毒だなあ』と思うようでなければならない。ところが、新しい政府が立ったばかりだというのに、立派な家を造り、贅沢な着物を着て、美人の妾を囲い、自分の財産ばかりを殖やそうとはげんでいる者が多い。これでは本当の維新の効果はあげられないだろう」

 

人の上に立つ者の、大事な心構えだと思いました。

特に印象に残った言葉は、

「人民の見本とならねばならない」

でした。

 

人の上に立つリーダーは、言葉で人を動かすだけではなく、まず自らが行動し、その姿をもって見本を示す。

 

それが、人の上に立つ者に求められる器量であり、真のリーダーの姿なのではないでしょうか。

 

 

本日のテーマ

試してみる】

 

 

何でもそうですが、やったことのないことは、最初から自分にできるか、できないかは分からないものです。

 

だからこそ、まずは「試してみる」ことが大切です。

 

人生では、小さな「試してみる」を積み重ねることで、それまでできなかったことが、少しずつできるようになっていきます。

人から称賛されるような能力も、大きな成功も、振り返ってみれば、最初はほんの小さな「試してみる」ことがきっかけだったのではないでしょうか。

 

子どものころの遊びも、試しにやってみながら覚えていきました。

仕事も同じです。
まずやってみて、失敗したり、工夫したりしながら、少しずつ要領をつかんでいきます。

そもそも、最初から何でも上手にできる人などいません。

小さなチャレンジをきっかけに、何度も繰り返し、練習し、積み重ねる。
その先に、それまでできなかったことが、できるようになるのです。

 

本田宗一郎氏は、こんな言葉を残しています。

 

「人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、世の中の技術者たちは見たり聞いたりばかりで一番重要な“試したり”をほとんどしない。

ありふれたことだが失敗と成功は裏腹になっている。

みんな失敗を厭(きら)うもんだから成功のチャンスも少ない。」

 

帽子をかぶっている男性の白黒写真

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なるほどと思います。

見たり、聞いたりして知ることはできます。
しかし、それだけでは、自分にできるかどうかは分かりません。

 

実際に試してみて初めて、
「自分にもできる」
「ここまではできる」
「もっと工夫すればできそうだ」
ということが分かってきます。

 

つまり、試すことは、まだ知らない自分の可能性を確かめることでもあるのです。

失敗を恐れて何もしなければ、失敗はしないかもしれません。
しかし同時に、成功する可能性にも出会えません。

だから、まだやったことのないことを、まずは小さく試してみましょう。

 

ほんの小さな「試してみる」がきっかけとなって、
思いもしなかった自分の力に気づき、
そこから人生の新しい道が開けることがあるかもしれません。

 

 

参考文献:『わが友 本田宗一郎』井深大 文藝春秋

 

 

本日のテーマ

小さな乱れはエスカレートする】

 

 

あるテレビ番組で、こんな実験が紹介されていました。

 

路上に一台の車を置いておきます。

最初のうちは、特に何も起こりません。

しかし、日が経つにつれて車は汚れ、ほこりをかぶるようになります。

すると、ウインドウにいたずら書きをする人が現れました。

そのままにしておくと、いたずら書きは次第に増えていきます。

やがてバックミラーが壊され、ついにはフロントガラスまで割られてしまったそうです。

 

古いトラックの白黒写真

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また、ある家の壁にいたずら書きをし、それをすぐに消した場合と、そのまま放置した場合を比べる実験もありました。

すぐに消した場合には、新たないたずら書きはされにくくなりました。

ところが、そのまま放置しておくと、いたずら書きは次々と増えていきました。

 

こうした現象を見ると、

きれいに保たれているものは大切にされやすく、乱れているものは、さらに乱されやすい

という人間心理があるように思います。

 

きれいに掃除された場所には、ゴミを捨てにくいものです。

しかし、すでにゴミが散乱している場所では、

「ここなら捨ててもいいだろう」

という気持ちが生まれやすくなります。

つまり、最初の小さな乱れをそのままにしておくと、

「これくらいならいいだろう」

という意識が広がり、それが次の乱れを生んでいくのです。

 

これは、物や場所だけの話ではありません。

人が集まる組織や集団にも、同じようなことが起こります。

 

以前、学校現場では「学級崩壊」という言葉がよく使われました。

今では少し耳にする機会が減りましたが、そこで指摘されていた、

「大きな乱れには、その前に小さな予兆がある」

という考え方は、今でも変わらないと思います。

たとえば、

・言葉遣いが乱れてくる
・忘れ物が増える
・教室や職場が乱雑になる
・私語が増える
・人の話を聞かなくなる
・決められたことが守られなくなる

こうした一つひとつは、最初は大したことではないように見えます。

 

しかし、

「このくらいはいいだろう」

と放っておくと、少しずつ基準が下がっていきます。

その結果、注意を聞かなくなったり、人への配慮がなくなったり、ルールそのものが軽く扱われるようになったりします。

そして、気がついたときには、

小さな乱れが、大きな乱れへと変わっている。

 

これは学校だけではありません。

家庭でも、会社でも、地域でも同じではないでしょうか。

 

挨拶をしなくなる。

整理整頓をしなくなる。

時間を守らなくなる。

言葉遣いが乱れる。

人への気配りがなくなる。

 

一つひとつは小さなことです。

しかし、組織や人間関係の乱れは、こうした小さなところから始まることがあります。

だからこそ、大切なのは、

大きな問題になってから直すのではなく、小さな乱れのうちに気づくこと。

そして、

「これくらいならいい」と見過ごさないこと。

小さな乱れを整えることが、大きな乱れを防ぐことにつながります。

日頃から、身の回りの小さな変化に気づく目を持ちたいものです。

 

キケロの言葉……

「始まりは、すべて小さい。」