「日本酒バイク部」ツーリング、最終目的地となったのはコチラ。



創業明治5年の『浅間酒造』さん。
酒造業の他、ホテル、観光センター、ガソリンスタンド、ランドリーと手広く経営されている企業です。
▷▷▷ 浅間酒造観光センター

酒造りは現在観光センターになっている本社蔵と、全工程を手作業で行う旧蔵の2ケ所。
農大時代 同級生だった萩野酒造・曜平さんのお口添えもあり、まずは通常一般開放していないという旧蔵から見学開始!



浅間酒造の蔵元 櫻井武さん
山形の『出羽桜』で修行を積んだ後戻り、平成26年4月 蔵元に就任したばかりの方です。


現在造っているのは3000石。
内1000石が日本酒。残りは焼酎やリキュールとのこと。</p>


蒸釜にかぶせる蓋。
こんなに頑丈なものって 珍しくないですか?

「ここは標高640m。スカイツリーのてっぺんと同じ高さがあります。
沸点が低く、水が94℃で沸騰してしまう環境のため、蒸し上がりの温度が全体的に低く、米の中までしっかり蒸せなくなってしまう。
だからこういった蓋をしっかりかぶせ、蒸気を逃さないような工夫をしています。」

造る環境によって様々な創意工夫がなされるのですね。


麹室は2部屋。広いー。



現蔵元が蔵に戻り、まず最初に導入したのが、このマイナス5度管理の貯蔵庫。
「それまで冷蔵庫がなかったので、とにかくひねさせない、フレッシュな酒を飲んで欲しいと思いました。
現在、純米酒以上は瓶貯蔵です。」

*注:ひねる&rarr;老ね香(ひねか)=保管状態等が悪く、本来の味ではなく雑味がました状態

引き続き、ここから車で5分程離れた本社蔵へ。


規模が大きい!
団体バスが次々乗り入れ、観光客で賑わっています。
年間来場数は80万~100万人とのこと。すごいなぁー 浅間酒造さん。

更に驚きは続きます。
正面玄関をくぐり、売店を横切り、人垣をかきわけ2階へ。
食堂のような部屋を通り、ドアを開けたと思ったら…



そこはいきなり 酒蔵!!
ドア1枚で環境が激変!

これには驚きました。
観光センターというドライブインの中に、仕込み蔵が併設されているのでした。

ただし こちらの本社蔵は旧蔵とは打って変わり、完全なフルオートメーション化。




精米タンクは5台。
米の品種別ということではなく、総体的に硬い米はこちらの機械を使っているとのこと。


部屋いっぱい占領する2台の自動製麹機。でっか過ぎてファインダーに収まりません。

本社蔵・旧蔵含め、蔵人は常時3名。季節によって2~3名が加わり対応しているとのこと。
本社蔵ではオートメーションで酒造りをしているものの、蔵人に対しては“人の手を使って、体で覚えさせる”ように心掛けているとのこと。

上の自動製鞠機を稼働させても、「良くても55点から60点の出来栄え。どうしてもムラができてしまう。
あとの部分は機械任せにせず、人の手にかける所はきちんとかける&hellip;それが大事になってきます」と蔵元。

手作りの蔵とオートメーションの蔵、
両者を比較しながら見学でき、非常に参考になりました。



<p>最後は恒例 &nbsp;集合写真!!
若干 色が飛び気味でごめんなさいですが。。。
櫻井社長、長時間ご案内頂き、ありがとうございました。

4回に渡って綴ってまいりました『日本酒バイク部ツーリング』
笑いあり 涙あり の楽しい旅でした。

ご一緒させて頂いた皆様 ありがとうございました!
そして道中 ずっとドライバーを担当してくださった亜衣子ちゃんと渡邊さん ありがとうございました。


次回 参加する時は、私も向こう側の一人として参加したいなぁ。。

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浅間酒造株式会社
群馬県吾妻郡長野原町長野原1392-10


====関連リンク
日本酒バイク部ツーリング 【3】草津温泉
日本酒バイク部ツーリング 【2】町田酒造蔵見学
日本酒バイク部ツーリング 【1】出発