●京極夏彦 『虚実妖怪百物語・破』 角川書店 | 新・駅から駅までウォーキング

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京極夏彦 『虚実妖怪百物語・破』 
         角川書店  2016.10.29発行 




虚実妖怪百物語 破 (怪BOOKS)/KADOKAWA
¥1,512
Amazon.co.jp




★本の内容(Amazon.co.jpより引用)


錯綜する虚構(フィクション)と現実(リア
ル)。
妖怪が各地に出現し、荒んだ空気が蔓延する
日本で“妖怪狩り”が始まり――。


榎木津平太郎、駆ける!


富士の樹海。魔人・加藤保憲の前に、ある
政治家が跪いていた。
太古の魔物が憑依したその政治家に、加藤は
言い放った。
この国を滅ぼす、と――。
妖怪が出現し騒動が頻発すると、政府は妖怪
を諸悪の根源と決めつけ、駆逐に乗り出す。
世相は殺伐とし、民衆は暴力的となり、相互
監視が始まる。
妖怪専門誌『怪』関係者は、この異常事態の
原因究明のため、村上健司らが入手した
呼ぶ子を出現させる謎の石の研究を続ける
が……。


★ここだけの話


前作で登場した荒俣宏『帝都物語』の加藤
保憲の前に、仙石原賢三郎東京都知事がひざ
まづいています。
もちろん、両者とも生きている人間ではない
ようですが、日本の崩壊をめざしているの
です。


一般市民の間には、妖怪をあやつっている
人物として荒俣宏、京極夏彦や多くの雑誌の
編集者たちが関係しているとし、攻撃をしか
けてきます。


この苦難をどう乗り切るのか、この緊迫感が
何とも言えません。
一番盛り上がるところです。

今回あらたに多くの実在の人物が登場します
が、綾辻行人まで出てきたのにはびっくり
しました。


こうした戦争状態がどう終結していくのか、
三冊目も楽しみです。