誉田哲也 『ケモノの城』
双葉社 2014.4.20発行
- ケモノの城/双葉社
- ¥1,728
- Amazon.co.jp
★本の内容(Amazon.co.jpより引用)
17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。
その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。
少女が生活していたマンションの浴室から、
大量の血痕が見つかったのだった。
やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に
保護される。
2人は事情聴取に応じるが、その内容は食い
違う。
圧倒的な描写力で描く事件は、小説でしか説
明する術をもたない。
著者の新しいステージを告げる衝撃作!
★ここだけの話
この本は警察ミステリのジャンルにはいるも
のなのでしょう。
警察官の捜査で物語が進行していく様子を描
いています。
ミステリの内容は、監禁事件、死体損壊など
相当きつめのテーマを扱っていますし、グロ
テスクな表現も多々出てきます。
きっと苦手な人も多いことかと思います。
物語の中盤は、2人の女性を取り調べた内容
が食い違うことから、なかなか捜査が進展せ
ず、イライラしてしまう場面もあります。
しかし終盤は、予想を上回る展開となり、そ
こから一気におもしろくなっていきました。
今まで思い描いていた内容と全然違う出来事
が現実には起きていたわけです。
最後にいわゆる「どんでん返し」が待ってい
ました。
でもこのミステリは、映画やドラマなどの映
像化は難しいと思います。
ミステリのファンにはお薦めできますが、ご
く普通の小説の読者には、結構きつい作品で
す。
それと、食事をしながら読んだりしてはいけ
ません。
風呂上がり、深夜に一人で読むほうが良いの
ではないでしょうか。