●光藤ひかり/水谷奏音『12星座殺人事件』文藝春秋 | 新・駅から駅までウォーキング

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光藤ひかり/水谷奏音『12星座殺人事件』
            文藝春秋  2013.12.5発行 
 

12星座殺人事件/文藝春秋
¥1,575
Amazon.co.jp


★本の内容(Amazon.co.jpより引用)


ミステリーと占星術のコラボレーション!
雑誌やテレビの星占いではあまり触れられない
占星術のダークサイドに焦点を当てて、ミステ
リー小説と星座解説を執筆しました。
本当は怖い占星術!?
さあ、その中身は?
12星座の物語の主人公はすべて男性です。
お笑い芸人から美容師、刑事、作家など様々な
職種の男性たちが恋愛のもつれで恋人を殺して
しまうという設定で、光藤ひかりがちょっと
エグい12本の短編小説を書き上げました。
それぞれの星座に特徴的な性格から、殺意や殺
し方も千差万別。
小説の末尾には占星術家・水谷奏音が執筆した
解説で、それぞれの星座の特徴がバッチリ分か
ります。
ミステリー小説を楽しみながら星座の勉強にも
なる一石二鳥の一冊。
さあ、今宵あなたが彼に殺されないために(笑)、
さっそく読んでみてください。


★ここだけの話


12星座それぞれの男性主人公が人を殺してし
まう短編集です。

本の解説は何とあの島田荘司が担当しています。
名作『占星術殺人事件』の執筆者ですから、当
然と言えば当然なんですが……。


星占いには興味がありませんでしたので、星座
によってこんなに違いがあるのかということを
始めて知りました。


それぞれの星のもとに生まれた男たち。
彼らが殺人を犯してしまいます。
その後に、その星座の特徴的な性格が書かれ

ています。
そして「こういう点に注意」「こんなふうに扱
えば良い」と、まるで女の子に対して教えてあ
げているような内容です。


この12編のうち、1編は大御所・島田荘司が
加筆したと書かれています。
おそらく7番目の【天秤座】「常世の机」では
ないでしょうか。
ここの主人公の名前は「浦島田ソウジ」で、彼
の大好きな本は石岡和己先生の『占星術殺人

事件』という設定だからです。


若干遊びのはいった「ミステリ+占星術」の本。
気楽にスイスイと読めます。
殺人のことなんか、きれいさっぱり忘れて、現
実の彼の性格を理解するには最適だと思いま

した。


ただ『占星術殺人事件2』を書くには彼女たち
には荷が重すぎるのではありませんか。
それを書けるのは、やはり島田荘司しかいない
と断言しておきます。