◆寄り道ギャラリー1分間のカミーユ・ピサロ(3) | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その149)


今日は、カミーユ・ピサロ

私の好きなミステリと海外旅行


カミーユ・ピサロ
『冬景色』1873年
(国立西洋美術館蔵)


★ちょっとひとこと


カミーユ・ピサロ(1830~1903)は西インド諸島の
セント・トーマス島生れ。
25歳の時、パリで本格的に絵の勉強を始める。

最初は、クールベやコローの作品の感銘を受けて
戸外で描き、写実主義的な絵を目指した。
さらにモネたちと知り合い、印象派の画家となった。
普仏戦争中、ロンドンに避難し、そこでターナーや
コンスタブルの作品に出会い、ますます風景画家
として続けていくことを決意した。


ピサロは、モネやルノワール、セザンヌよりも
10歳ほど年上であったため、印象派グループの
兄貴分だった。
またセザンヌやゴーギャンに描き方を指導したこと
も知られている。
温厚な人柄で人望も厚く、グループ内の調整役でも
あった。
印象派展には最初から最後の第8回まで出品し続け
ている。


ピサロはロンドンから帰国後、ポントワーズに住み、
主として田園風景を描いた。

この『冬景色』の構図のとり方は、絵画教室の生徒
さんに見せるお手本のように整っている。
左方向に緩やかに曲がる道や土手、垂直に伸びる
電信柱や左側の寒々とした木々。
冬の風景は、邪魔ものが少ないだけにピサロの描きた
かったものがはっきりとわかる。
また、人間的なやさしさすらも感じられる作品だと
思う。


寄り道ギャラリー1分間(その149)
                 ‥カミーユ・ピサロ(3)
2011.4.24 & 2011.7.23 & 2012.7.3