◆寄り道ギャラリー1分間のクールベ(7) | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その143)


今日も、ギュスターヴ・クールベ

私の好きなミステリと海外旅行


ギュスターヴ・クールベ
『罠にかかった狐』1860年
(国立西洋美術館蔵)


★ちょっとひとこと


今日は東京も冬景色。

だんだんと雪が積もっていく。

そこで本日の絵、冬の森の中のキツネを描いたもの。


ギュスターヴ・クールベ(1819~77)はフランス、
スイス国境に近いオルナン村の生れ。
家が地主で裕福だったが、父親の反対を押し切って
画家になる決意をし、20歳でパリに出る。
1844年にサロン初入選。


1855年のパリ万博の美術展に「画家のアトリエ」と
「オルナンの埋葬」を出品するが落選する。
このため博覧会場のすぐそばに自分の作品だけを
1フランで見せる個展を開催した。
これが世界最初の個展だと言われている。


クールベは「レアリスム宣言」において「自分は
生きた芸術をつくりたいのだ」と言っている。
現実をそのまま描くことを目指したのだ。
「天使を描けと言うなら、天使を見せてくれ」と
言った有名なエピソードもある。


クールベ自身、狩猟が趣味だったせいで、その時の
光景を数多く描いている。
この狐のほかにも、現在は展示されていないが、
『狩猟者のいる風景』と『雪景色』という森の中の
一場面をとらえた作品を所蔵している。
国立西洋美術館というより、松方コレクションには
クールベ作品が非常に多く、合計9作品もある。


寄り道ギャラリー1分間(その143)
                   ‥クールベ(7)
2011.4.24 & 2011.7.23 & 2012.7.3