寄り道ギャラリー1分間(その127)
ウジェーヌ・ドラクロワ
『聖母の教育』1852年
(国立西洋美術館蔵)
★ちょっとひとこと
ウジェーヌ・ドラクロワ(1798~1863)は、パリ近郊
のシャラントンの生まれ。
1816年にピエール=ナルシス・ゲランの工房に入り、
ジェリコーなどと一緒に修業した。
同時に彼はルーヴル美術館に通い、ルーベンスや
ヴェロネーゼなどの作品を模写して勉強した。
また、シェークスピア、ゲーテ、バイロンなどの文学
作品に魅せられ、ロマン主義への道を進んで行くこと
になる。
1842年、当時フランスで人気の高かった女流作家、
ジョルジュ・サンドの邸宅に招かれ『聖母の教育』と
いう絵を描いた。
内容は、聖母マリアの母アンナがマリアに旧約聖書の
読み方を教えている場面である。
この作品は10年後に同じ主題で描いたもので背景が
しっかりと明るくなっていて、犬も描き加えられて
いる。
青い空と緑色の濃淡が、静かな安らぎを感じさせて
くれる。
寄り道ギャラリー1分間(その127)
‥ドラクロワ(4)
2011.4.24 & 2011.7.23