★台湾（１３）‥ノスタルジックな坂の街、九份
太魯閣を見学したあと、花蓮の駅に戻る。
ここから特急列車に乗り、七堵の駅で降り、さらに
バスに乗り換えて九份の街に向かう。
車内で駅弁を食べる。
ふたを開けると、こんな感じ。
私はこの手の弁当は苦手なのだ。
白いごはんの上に揚げ物や煮物がのっている。
だからせっかくのごはんに、いろいろな味や油が
しみ込んでいる。
できればおかずは、ごはんと別々にしてほしい。
日本の米は長年の品種改良を経て、非常においしく
なっている。
よって、ごはんはごはんという独立した食べ物と
して味わいたいと思う。
しかし海外、特に中国、台湾、韓国の一部などでは
ごはんとおかずを一緒にして、あるいは混ぜて、
あるいは汁をごはんにつけて食している。
私の食べ方は、しつこい味のおかずを食べたあと、
真っ白のごはんを口にして、さわやかな感じの口の
中に戻したいと思っている。
ごはん礼賛の気持ちの表れ。
日本で駅弁を買う場合は、ごはんとおかずが分かれて
いるものを選ぶ。
航空機の機内食でもＪＡＬやＡＮＡは、きちんと仕切
られていることが多い。
中国の航空会社の場合は、タレ、汁、油がごはんに
充分しみ込んでいたりする。
駅弁のように機内食は選べないからつらい。
さて、九份の中心に向かって階段を上っていく。
どれだけ昇ったのだろう。
海が眼下に見える。
かなり遠くに墓地がある。
風光明媚な場所にできている。
ここに、テレサ・テンのお墓があると言う。
1995年に４２歳の若さで亡くなった。
死亡原因は当時いろいろささやかれたが気管支喘息
だったようだ。
彼女は時の流れに身をまかせ、景色の良いところで
眠っている。
どのパンフレットにも登場する有名な狭い石段。
向かって右の店。
左の店は映画の舞台となったり、宮崎駿監督の
「千と千尋の神隠し」のモデルとなった。
九份は金鉱で栄えた街。
鉱夫たちであふれた街を、今は観光客で埋め尽くす。
階段の左右から細い路地が続き、店がひしめいている。
豆（ピーナッツ）菓子を買った店。
おいしかった。
賴阿婆芋圓のお店。
タロイモから作った白玉を、小豆を中心とした甘い豆
と一緒に食べるぜんざいのようなもの。
夏は氷入りの冷たいものに限る。
もちもちの食感がたまらない。
階段左右の見晴らしの良いところに何軒もある茶芸館
では、いろいろなお茶が楽しめる。
しかし、ゆっくりお茶を飲んでいる暇はなかった。
次の街へ行かなければ！
９都市周遊台湾５日間
2012.8.31～9.4 クラブツーリズム