◆寄り道ギャラリー1分間のリチャード・ウィルソン | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その118)


今日は、リチャード・ウィルソン



私の好きなミステリと海外旅行


リチャード・ウィルソン
『ティヴォリの風景(カプリッチョ)』1754年
(国立西洋美術館蔵)


★ちょっとひとこと


リチャード・ウィルソン(1713~1782)はイギリス
ウェールズ地方の牧師の家に生まれた。
1729年にロンドンへ出て、資産家の叔父の援助を
受け、肖像画家トマス・ライトのもとで絵画を
学んだ。
独立後は肖像画家として活躍し人気を博していた。


1750年から1757年までイタリア、主にローマに滞在
し風景画の制作に専念するようになる。
クロード・ロランやニコラ・プッサンら古典主義の
画家たちに感銘を受けたためとされている。


『ティヴォリの風景(カプリッチョ)』はローマに
滞在している頃、描かれた作品。
古代ローマへのあこがれのような感覚を覚える。


ここで言うカプリッチョとは、現実と空想が交じり
合った風景画という意味である。


イギリスに帰国後は、風景画家として活躍したが、
こうした古典主義的な風景画は次第に流行から取り
残され、晩年は生活苦とアルコール中毒に悩まされた。
最後は故郷のウェールズに戻り、そこで亡くなった。


寄り道ギャラリー1分間(その118)
                ‥リチャード・ウィルソン
2011.4.24 & 2011.7.23