◆寄り道ギャラリー1分間のニコラ・ド・ランジリエール | 新・駅から駅までウォーキング

新・駅から駅までウォーキング

歩けるうちは歩きましょう!

寄り道ギャラリー1分間(その113)


今日はニコラ・ド・ランジリエール

私の好きなミステリと海外旅行


ニコラ・ド・ランジリエール
『幼い貴族の肖像』1714年頃
(国立西洋美術館蔵)


★ちょっとひとこと


ニコラ・ド・ランジリエール(1656~1746)は
フランスのパリで生まれた。
3歳の頃アントワープに移り、幼少年期はフランドル
絵画の親方のもとで修業した。
18歳の時、ロンドンへと渡り、ピーター・レリーの
工房でヴァン・ダイク流の肖像画の表現方法を学ぶ。
1678年パリに戻り、フランス古典主義の大家、
シャルル・ル・ブランに認められ、ルイ14世と
15世の統治下で多くの肖像画を描いた。


彼は、それまでの重苦しい古典主義にフランドル絵画
とヴァン・ダイク流の様式を採り入れ、華麗で明るい
色彩の画風を導入した。
その結果、次の時代のロココ的な表現へ移行させた
立役者とも言われている。


『幼い貴族の肖像』はランジリエールの円熟期の作品
で、すでにロココ的な優美な色彩で描かれている。
モデルの少年貴族は、幼い頃のルイ15世ではないか
と考えられている。


ランジリエールは晩年、王立絵画・彫刻アカデミーの
会長職を務めるなどフランス美術界の中心的役割を
果たした。


寄り道ギャラリー1分間(その113)
               ‥ニコラ・ド・ランジリエール
2011.4.24 & 2011.7.23