イタリア(24)‥ピサの斜塔
【世界遺産】ピサのドゥオモ広場
一般的な西側の入口から入っていくと鮮やかな芝生の
向こうに世界遺産が見えてくる。
左手前から洗礼堂、ドゥオモ、斜塔の順に並んでいり。
アルノ川の河口に位置するピサの街は、古代ローマの
軍港として発展した。
中世にはヴェネツィアやジェノヴァと肩を並べる海運
都市として繁栄した。
そして地中海交易で12~13世紀に黄金時代を迎え、
その財力でこうした美しい建築物を造っていった。
これらはピサ・ロマネスク様式と呼ばれている。
本来は100mの高さの鐘楼建築を目指していたが、
建築当初から傾き始め、幾度かの修復を重ね、現在の
ような姿に落ち着いている。
尚、ガリレオ・ガリレイが本当にここで実験したか
どうかはわからないそうだ。
十字架の形をしたドゥオモは近くで見ると大きい。
1063年にパレルモ沖でサラセン艦隊を破ったことを
記念して建築を始めたといわれる。
洗礼堂の着工は1152年で、完成には200年以上を要した。
全体は白い大理石で、建物の下側がロマネスク様式で
大聖堂と同じような列柱とアーチで装飾されている。
しかし上側はゴシック様式を示している尖塔群で装飾
された珍しい建物である。
この広場は街から隔離された不思議な空間。
大理石の建物が緑の芝生に囲まれて、一層白い石の色
を強調させている。
「奇跡の広場」とも呼ばれる。
イタリア大周遊10日間
2012.5.17~5.26 阪急トラピックス