探偵の 事務所の場所は 山手線
七尾与史
『山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎』
ポプラ社ポプラ文庫 2012.6.5発行
- 山手線探偵 (ポプラ文庫 日本文学)/ポプラ社
- ¥650
- Amazon.co.jp
★本の内容(Amazon.co.jpより引用)
<<文庫書き下ろし>>
☆神出鬼没の名探偵?
☆助手は小学生&自称ミステリ作家??
☆そして――謎解きはなぜか電車内???
本当にどんな事件でも解決できるの!?
山手線の電車内だけに現れるといわれる神出鬼没の
名探偵――山手線探偵・霧村雨。
彼を支えるのは、小学5年生の助手・シホと、見当
違いな推理を働かせまくる自称作家の三木幹夫。
彼らトンチンカン3人組が事件に挑む、ほんわか
下町人情満載のユーモアミステリ。
★ここだけの話
文庫オリジナルの作品です。
著者の七尾与史は、2010年に「死亡フラグが立ちま
した」でデビュー。
「ドS刑事」のシリーズで有名です。
この作品はタイトルの通り、経済的事情で探偵事務所
が持てず、ぐるぐるまわる山手線の車両の中で事件を
解決していきます。
この設定自体が、以外であり、おもしろいです。
そして彼と一緒に推理合戦を繰り広げるのが、小学
5年生のシホ。
かなり大人ぶった美人のようです。
もう1人、推理作家のミキミキこと三木幹夫。
事件を題材にするため、いつもくっついて行動したが
ります。
この3人が山手線に乗って、いくつかの事件と遭遇し、
また事件解決の依頼を受けます。
それらは一見バラバラの内容ですが、実は最後に1つ
につながります。
見事にきれいに解決します。
ユーモアたっぷりでその会話のおもしろさに引きずり
込まれて、一気に読んでしまいました。
登場人物なキャラクターがわかりやすいからかもしれ
ません。
山手線も、ごく当たり前に良く乗る電車なので親近感
がわきます。
最後はシホの失恋。
そして、新たな依頼は「国家の存亡」がかかる仕事の
予感。
スケールアップされた続編が楽しみです。