◆寄り道ギャラリー1分間のヤーコプ・ファン・ロイスダール(1) | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その105)


今日は、ヤーコプ・ファン・ロイスダール(1)

私の好きなミステリと海外旅行


ヤーコプ・ファン・ロイスダール
『砂丘と小さな滝のある風景』1646年
(国立西洋美術館蔵)


※背景と撮影者がガラス面に映り、大変見にくいところが
 ございます。申し訳ありません。


★ちょっとひとこと


ヤーコプ・ファン・ロイスダール(1628/29頃~1682)
は、オランダのハールレムの生まれ。
姓をライスダールと表記する場合もある。


父イサークはハールレムの画商兼額縁職人で風景画
も描いていた。
叔父サロモンは写実的な風景画家の創始者だった。
小さい頃からこの2人に絵画を学んだ。


1648年頃独立し、その後故郷ハールレム以外のオラ
ンダ各地やドイツを訪問し、制作活動を行なって
いる。
1656年以降は活動拠点をアムステルダムに移した。


彼は17世紀オランダが生んだ最も優れた風景画家
の1人と言われている。
初期の作品は、故郷のハールレムの森を描いたもの
が多い。
この作品では、砂地の斜面を削って川が流れ、途中

小さな滝を作っている。
左の奥の方は少し開けた草地で、羊飼いと羊の群れ
が、米粒のようにとても小さく描かれている。
左右の広さではなく、前後に奥行きを強調して、
広がりを感じさせてくれる。


叔父サロモンなどによって確立された写実的な風景
絵画にロマンティック風なアレンジを加えることに
成功している。
彼の絵はヨーロッパの、特にイギリスの風景画家に
及ぼした影響は大きいとされている。
もちろん近代絵画の巨匠ターナーにである。


寄り道ギャラリー1分間(その105)
         ‥ヤーコプ・ファン・ロイスダール(1)
2011.4.24 & 2011.7.23