ウエスタン Once Upon a Time in the West
チャールズ・ブロンソン、ヘンリー・フォンダ、
ジェイソン・ロバーツ、この映画では、
皆、個性的で良い顔をしていた。
セルジオ・レオーネ監督がイタリアンウエスタンとしての出世作
「荒野の用心棒」を世に出してから4年後の1968年、
請われて、ハリウッドで監督をした作品「ウエスタン」
1959年に、ピエトロ・ジェルミ監督の「刑事」で、
貧しい日常から脱却するために罪を犯してしまった夫を一途に愛する
可憐な新妻役でデビューしたクラウディア・カルディナーレが、
一転して、開拓時代の西部でしたたかに生きぬく女性になりきっていたが、
新人の頃に魅せた、あの憂いにみちた表情は生かされていた。
随所に、シェーンや駅馬車等、ハリウッド西部劇黄金時代の
再現シーンが盛り込まれた、何故か懐かしい感じに満ちた本作、
ニューオーリンズから、婚約者を尋ねて一人西部に汽車で来た
洗練された都会人のジル・マクベイン(余談であるがマクベインは脚本を
書くにあたって参考としたあのエド・マクベインから拝借された)
を演じるクラウディア・カルディナーレが
赤茶けたモニュメントバレーを馬車で駆け抜けるシーンは
監督が敬愛するジョン・フォードの世界だった。
チャールズ・ブロンソン演じるハーモニカのテーマである
“復讐のバラード”に込められた復讐が本作品のテーマ。
全編に流れるエンニオ・モリコーネの音楽も本作の楽しみのひとつ
だった。
少し脱線するが、“刑事”では本作がきっかけで大ヒットしたアリダ・ケッリ
「死ぬほど愛して」(Amore amore amore amore mio――)が印象的だったけれど、
傑作と呼ばれるイタリア映画はサウンドトラックも画像と一体となって、
作品を盛りたてている。
生涯で数少ない悪役を演じたヘンリー・フォンダ(撮影当時63歳)の
ブルーの瞳も印象的であったが、約165分の本作、ラスト30分で
アップに映されるチャールズ・ブロンソンの表情は、目に全ての感情が
込められていた。
セルジオ・レオーネ監督の西部劇に対する思いが強く感じられる作品。
メライノジン 蒲焼きとビール
土用の丑の日、
今朝のテレビで、蒲焼きの良い匂いは“メライノジン”
の香りとの解説がされていた。
このメライノジン、調べてみると、調理した鰻を焼く際に、
鰻の身に含まれているアミノ酸と糖類が、反応してできる香り成分であり、
メライノジンに加えて、秘伝のタレに含まれる糖類が焦げた時に発生する
カラメルの香りがミックスされる事で、あの独特の鰻屋の香りが形成される
ようである。
メライノジン自体は簡単な単一構造では無く、
色は褐色で、いくつかの化合物の複合体のようであるが、
興味深いのは、麦芽の乾燥時そして麦汁の煮沸時にも
メライノジンが生成し、麦汁の色を濃くし、
ビールの風味や香りに影響するとのこと。
メライノジンとカラメル、共にアミノ酸、糖が加熱されることで、
初めて生まれてくる色彩と匂い、
鰻の蒲焼きの黒褐色と香り、そしてビールの淡い褐色とフレーバー
加熱という、人類だけが発達させてきた調理方法が
自然界では手に入りにくい美味しい恵みをもたらしてくれている。
世田谷区の区の花さぎ草。
今や区の中に自生地は無いようであるが、
良く行く農協の園芸コーナーで
開花中のさぎ草が販売されていた。
クアーズ コロラド州ゴールデン
デンバーの西約20Km地点にあるゴールデン。
クアーズビールはここゴールデンで生産されている。
久しぶりに手に取ったクアーズライト、
缶が飲み頃になるとロッキーマウンテンが青く
色が変わるCold Activated Canだった。
以前からクアーズの缶は、温度あるいは日光に
より缶に印刷されたデザインの一部が変化する
意匠性の高い缶を市場に出しているが、
温度に敏感な示温顔料を缶の印刷・塗装に使えるのは、
世界で唯一、この会社が、紫外線硬化型インキ・塗料を缶の外面に
使用しているのもその理由のひとつ。
ロッキー山脈の麓でもあり、
美味しい水が豊かなコロラド州ゴールデン、
この地から全米にビール缶を発送する際に、
輸送時に擦れて缶の外観が損なわれる事を防止する
ために紫外線硬化型インキ・塗料を使い始めたとの
事である。
工場の技術スタッフとの会議の後で、
ビールの生産ラインを見学させて頂き、
味わった出来たてのCoorsは、
高地デンバーの乾燥した気候に
マッチした格別な味だった。





