ニシキギ 錦木
決定されたが、米国への宣戦布告は奇襲攻撃の約1時間後であった
日本海軍による真珠湾攻撃。
ハワイ時間の1941年12月7日午前7時過ぎ、
日本時間の12月8日未明に、敢行された真珠湾攻撃から
今年で70年。
太平洋戦争で命を落とした日本軍兵士と非戦闘員の日本人総数は
約310万人。
ノースショアへ北上する国道の起点に位置する真珠湾には
アリゾナ・メモリアルとして、1177名の米兵が犠牲となった
戦艦アリゾナが70年前に撃沈されたそのままの姿で眠っている。
日本に自生し、鮮やかな紅色の葉で、美しい日本の秋を
綾取ってきたニシキギ(錦木)が多摩川緑地公園で見ごろを迎えている。


ここ数日の寒さで、紅葉したツツジの葉もその葉色が深まっている。

世界平和を詠ったジョン・レノンは、奇しくも日米開戦の日12月8日に、
志半ばでマンハッタンのアパート前で凶弾に斃れた。
ソウル・キッチン
中上健次の最後の長編小説「軽蔑」で真知子がカズに対して抱く
深い愛情に通じる、キリスト教的愛とは全く別次元の
女と男の壮絶な愛を描いた「愛より強く」。
母親と娘、父親と息子、お互いに愛し合いながら、
生きている間はその深い愛情を直接相手に示すことの無かった
親子とその家族を取り巻く人々の生き様を描いた
「そして、私たちは愛に帰る」。
ドイツで生活するトルコ系ドイツ人の男女、親子の愛を
シリアスに描いてきたファティ・アキン監督は
「ソウル・キッチン」では監督自身の心のふるさとを、
これまでの作風と打って変わった、アキン監督の好きな音楽と
ユーモアが満載されたコメディーとして制作している。
「地図」にはないホーム。
What is , How is, Where is my homeと. アキン監督が言う
ホームは、倉庫を改造したような大衆食堂であり、
食事、音楽、アルコールを媒体として沢山の“友”が集まる
居心地の良い居間のような場所。
マルティナ・ゲデックが好演したドイツ映画「マーサの幸せレシピ」は
次から次と色彩豊かな料理が作られるイタリアレストランの厨房の
描写が鮮やかであったが、
皆で食卓を囲むことを重要なテーマとする本作もビロル・ユーネル演じる
“天才”シェフシェインの包丁さばき、料理の美しさは見事であった。
ウイーン風カツレツのシュニッチェル、魚フライ、肉団子、フレンチフライなど
冷凍食品を多く使った、空腹を満たすだけの料理とアルコールを目的としていた
常連客で流行っていた「ソウル・キッチン」
アダム・ブースドゥーコス演じる主人公のシェフ兼オーナーのカザンザキスが
椎間板ヘルニアを煩ってしまったことから、あるきっかけで知り合った
シェインをシェフとして雇う。
これまでのカザンザキスの料理で満足していた常連客達は
繊細なシェインのギリシア料理には戸惑い、シェインの天才肌に反発して
店は閑古鳥となるが、暇をもてあまして始めた従業員のロックバンドの
音楽に集まったクールな若者達の口コミで、ロフトのような雰囲気のこの店
「ソウル・キッチン」は大盛況となる。
愛情たっぷりの料理、
冨や権力に負けないホーム、
ブルース、パンクロック、ジャーマンフォークに溢れるホーム、
大切なホームを心の支えにし、
旅人は終着駅まで旅を続ける。




