猛暑予報の先週末は、人生2度目にしてMTBでは初となる渋峠越えサイクリング。MTBで行くにも関わらず、グラベルはなく全線ターマックという変なライドパーティー。MTBでいく意味なくない?と思わざるを得ないけれども、それもまた一興ということで。
35℃越えの予報も午前6時から登り始めるので、下界もまだ20℃前半とそんなに暑くはない。本格的な暑さが襲ってくる前に標高を上げてしまう作戦。出発地点→笠岳までの約20kmは超級山岳、一旦下って熊の湯→渋峠トップまでが1級山岳とGarminさんが要らぬ情報を押し付けてくるので、気分はもうダダ下がり。まだ出発していないのにもかかわらず…。
おまけに、そもそもがヒルクライムが嫌い&苦手である。今日はMTB参戦ということで機材も重たい。ネガティブ要素しかない。でもその分、完遂できたら自信になるか?逆にもう嫌だ…となるか?総勢9名のパーティー。その中にSDA王滝100kmカテゴリー完走者が半数を占めているので、実力差は明白。遅れても焦らず急がず自分のペースで…を貫く作戦。
笠岳登山口の少し手前
笠岳到着で “もう帰りたい症候群” が発症、横手山ドライブイン付近で “待たせてるから…という強迫観念” に捕らわれ(助けられ)、万座では “無の境地” に。苦行という一言に尽きる。ただ、参戦表明した時点でこうなることは予測ができていたので、トレーニングだから…と自分に言い聞かせながら何とか乗り越える。仲間と来なかったらとうに引き返していたと思うので、仲間って大切。
群馬ー長野の県境にある渋峠ホテルにて
毛無峠への分岐点を越えるとあとは須坂市内までダウンヒルするのみで、一番慎重になる区間。タイトでブラインドなヘアピンカーブの連続なので対向車には要注意。路面は思ったよりもまともだったとはいえ、そこは山道なので所々バンピーだったりする。最後にブロックタイヤのグリップは舗装路では低いので気を抜くとすぐにブレイクする。
毛無峠分岐点の手前のポイントから
MTB・グラベルバイクと全員がブロックタイヤというパーティーだったけれども、その道程にはグラベルはなし。100%ターマックならロードバイクの方が良いんじゃないか?という問いは愚問。何をどうやって楽しむか?あえてMTBで…というのも一興だと思うのは、我々だけだろうか?
国道最高地点近くでコーヒーを飲む…という目的のために、不利を承知でバックパックにコーヒーセットを忍ばせてMTBで渋峠を上る。こういうのってなんか楽しいって思える感覚を大事にしていきたい。