北海道帰省 食べもの旅 | Cycle-Life(旧:おやじ、自転車ロードレースを走る)

先週末から今週中頃まで北海道に帰省していた。法要の為なので観光のための時間も1日くらいしかない。ゆえに懐かしの食を巡る旅となった今回の帰省旅を備忘録として残しておくことにする。

 

毛無山展望台より

 

 

北海道で車移動の必要性があったので、フェリーでの帰省となった。時間はかかるが北海道内の移動及びお土産を持って帰ってくるということに関しての問題はほぼ無くなるので、案外フェリー旅も悪くはない(ただ、冬の日本海のフェリー旅は心の底からお勧めしない)。

 

 

我が地元は運河の街

 

 

新潟港を12:00に出航すると、まもなく天候が悪くなる。ただ、冬の日本海を経験しているので、“べた凪” とまではいかないが、そう言ってもいい程度の揺れしかなかったので、快適な船旅だったと言える。夕飯を済ませて軽く一杯 “さっぽろクラシックビール” をひっかけたら、翌朝03:00の起床(入港が04:15のため)に向けて早めの就寝とした。

 

 

北海道のビールといえば、やはり “クラシック” となる!

 

 

予定通りに入港したフェリーから下船した5分後には実家にチェックイン。4時台にもかかわらず、住んでいた当時からあった実家近くのパン屋さんには既にお客さんがチラホラみえる(ここのピーナッツパンが大好きだった)。

 

北海道到着日の予定は、懐かしの食巡りと決めていた。朝食は軽めに済ませて、昼食は隣町・余市町の「柿崎商店」で海鮮丼を食す。積丹半島の付け根に位置する余市町は海鮮もの以外にも果物の町でもあるし、ニッカウヰスキーの町でもある。

 

 

柿崎商店

 

 

駅前にある「柿崎商店」は1階は普通の商店で、2階に食堂がある。食堂は10:00開店だが、到着した10:30にはすでに店舗前には行列ができていた。約1時間の待ち時間で入店できたので、回転は比較的早い方かと思われる。実際に、入店後に様子を見ても、長居する客も殆どないし、料理の提供も早い方だ。おおよその待ち時間は1時間程度と思っていればいいかと思う。

 

 

いとこ丼(サーモン&いくら)にマグロを追加して 結局は何丼になったのか?

 

 

ルビークラブ丼(カニといくら)

 

 

コスパの良い海鮮丼類で腹を満たした後は、すぐ隣にあるニッカウヰスキーの余市蒸留所でお土産探索に移行。当然のことながら「竹鶴」は入手することはできないが、多くの人がテイスティングを楽しんでいた。車で来ているので私はそれを試すことはできなかったが、そうでなければ是非にテイスティングをしてみたかった。

 

 

すすきの交差点でおなじみの…

 

 

ミニボトルで「竹鶴」と「余市」を入手して、ここを後にする。その後は地元まで戻り運河通りの観光地を探索し(お土産候補品に目星をつけて)、夕飯の「なると本店」になだれ込む。

 

 

北海道ではメジャーな「ガラナ」の なるとオリジナルバージョン(味は変わりなかった)

 

 

若鳥の半身揚げが名物のこの店は、帰省した時には必ず訪問している懐かしの味だ。当時は地元住民で賑わっている店だったが、いまではそれに観光客が上乗せされてさらに繁盛しているようだ。席がないかもという危険を察知して予約を入れていったから良かったものの、予約なしではいつ入ることができるか分かったものじゃない。もし訪問予定の場合は、予約が必須だ。

 

ここで若鳥の半身揚げとザンキ、その他居酒屋メニューを堪能したが、あまりにも前のめりでいた為に、料理が提供されたらそのままがっついてしまったので、料理の記録はない。あるのは北海道ではおなじみではあるが、本州ではほとんど見ることのない飲み物「ガラナ」の写真のみ。

 

 

次の日は十勝地方。帯広市に用事で立ち寄るので、昼食は「ぱんちょう」で豚丼を。帯広市には小学校3年生まで住んでいた。しかし、当時もそしてその後別の町に移り住みバイクツーリングなどでこの街に来ることがあっても、ここ「ぱんちょう」で豚丼を食べたことはなかった。

 

 

 

 

なので、この機会に…と観光客の列に並んで元祖豚丼の店で食すことに。いまとなっては他にも豚丼を提供してるお店はいろいろとある。だが、最初は元祖の店で食べることに意味があると思っている人間なので「ぱんちょう」を味わわなければ、私の中で豚丼は始まらないのだ。

 

 

梅(6切れ乗せ)+ なめこ汁

 

 

残りの日は、新卒入社した会社の同期数名との20年ぶりくらいの再会を楽しんだり、目星をつけていたお土産を購入したりしながら、最終日の17:00出航のフェリーまで過ごす。

 

 

帰省時にはマストなことが3つある。

ひとつは先述した「なると本店」で若鳥の半身揚げを食すこと。ふたつ目は「かま栄」に寄ってかまぼこを買いまくること。かまぼこは当然のことだが、ここでマストなのは “パンロール” だ。地方発送はしていない、正真正銘の北海道限定品だ。すり身をパンで包んで揚げてある。食べ歩きに最適なこの商品を、是非に味わってもらいたい。

そして、最後に「やきそば弁当」を箱買いすること。本州の方の中にはこのインスタント焼きそばを知らない人もいるかと思う。だが、北海道民はみな知っている。と言うよりも、北海道民にしてみれば、インスタント焼きそばは「ペヤング」や「焼きそばバゴーン」ではなく「やきそば弁当」なのだ。味もすこし濃い感じがするし、何よりも戻し湯でつくる中華スープが付いている!そしてこれがまた美味しい!ネットショッピングが発達したこの世の中では、かつての様に北海道限定のこれも簡単に手に入ると思う。もし興味をもってポチろうとしたならば、ぜひ2つ購入して貰いたい。ひとつは通常通りの食べ方で、そしてもう一つは是非バターを追加して食して貰いたい。湯切りした後にソースと共にバターをひとかけら入れて混ぜて欲しい。コクが深まり個人的にはマストな食べ方だと思っている。

 

 

 

 

知らないうちに、色々と種類が増えていた。ただ、個人的な感想を言わせて貰えば、買うなら左下のスタンダードなものだけでいい。その他のモノは北海道民がいうところの「焼きそば弁当」とはちょっと違う感じだ(他の同種製品となんら変わらないという意味で)。とはいえ、この「焼きそば弁当」も言ってしまえば「ふつうのインスタント焼きそば」である事には変わりはないのだが。

 

 

北海道時代の懐かしの味を巡り巡った今回の帰省旅。久しぶりに北海道の大地をシヴァ(R1250GS-ADV)で走りたいなと思いつつ、今度は本当の “べた凪” な日本海を渡って帰路についた。