先週末のTraining Rideで、トレーニングの効率について考えることがありました。そして、Zwift(正確には室内ローラーですが、その室内ローラーを効率良く行うためのツールとしての意味合いで)は耐久走的トレーニングを行う際には、こと“効率”と言う点においては、とても良いツールなんだなと言うことを再認識しましたと言うのが、今回の内容です。
* トレーニングし始め、もしくはこれからする方には参考になるかも知れませんが、既に行っている上級者の方には周知の事実だと思いますので、参考にすらならないと思います。その辺ご承知おきの上でご覧頂ければ頂ければ幸いです。
先週末のトレーニングメニューは土日ともに“持久力向上”目的での耐久走で、L3-4域の滞在時間で2時間程走ろうと思っていました。トレーニング場所としては、土曜:Zwift ASIA 120km Endurance Ride、日曜:実走(平坦メインのサイクリングロード)。パワーデータは Golden Cheetah(ゴールデンチーター) で管理していますが、それでトレーニング内容、特に各パワーゾーンの滞在時間について比較してみました。
■ 土曜日 Zwift_ASIA 120km Endurance Ride
移動(トレーニング)時間 3:22:25 に対して、L3-4の滞在時間は 1:56:31 (57%) でほぼ予定していたトレーニング内容(L3-4域で2時間)はクリア出来ています。
Zwiftの場合、効率と言う点に関しては“あらゆる面で高効率である”と思われます。その中でも一番効率的だなと思われる点が、移動する必要がないと言うこと。実走トレーニングにおいては、ほとんどの場合がトレーニングルートに入るまでに「移動区間」があり、ウォーミングアップ区間等々に使えるとは言え、目的のトレーニングを行う区間には使えないことが多くあると思います。ですが、その区間が無く、ウォーミングアップ時間が終了したらすぐに目的のトレーニングを行えて、かつ信号等々で止まることが皆無(稀にWi-Fi通信の問題で止まってしまうことがありますが)なので、2時間走りたいと思ったら2時間でトレーニングを終了することが可能なのが Zwift です。
■ 日曜日 実走(平坦メインのサイクリングロード)
移動(トレーニング)時間 3:16:08 に対して、L3-4の滞在時間は 1:16:47 (39%) で予定していたトレーニング内容(L3-4域で2時間)には全然足りてません。予定トレーニング完遂の為には、全体の移動(トレーニング)時間がもっと長く必要となります。
移動(トレーニング)時間としてはほぼ同じなのに、Zwiftでのトレーニングをした土曜日と何が違うのか?と見てみると、L1域の滞在時間が大きく違い、Zwiftの20:57(10%)に対して、実走では1:08:36(35%)と約50分の差があります。私の場合、実走の時のトレーニング開始地点まで約20分が必要です。往復となると約40分ですから、ちょうどその分がその差の原因と見ても間違いではないと思われます。
■ まとめ
効率だけでトレーニングを見る訳ではないと思いますが、効率も重要です。時間に余裕のある場合などは全体的な移動(トレーニング)時間が長くなるだけで、目的のトレーニング時間を確保することは可能なので問題はありません。ただ時間が限られている場合などは、やはり高効率なZwiftが良いんだなと再認識出来ました。起きて飯食って着替えてセットしてある自転車に跨ればすぐにトレーニングは始められる。跨って10分ウォーミングアップしたら、メニューをすぐ始められて、止まることなく終えられる。そう言う点がメリットの一つとしてあるので、うまく利用してトレーニング時間を稼いで行くのが良いのかなと。
外を実走した方が、何となく“やった気”がするので“必要なトレーニングメニューがこなせていなくても”気持ち的な満足感は得られるかも知れません。でも、気持ち的な満足感で強くはならない。強くなる為には、強くなる為に必要なことを必要な時間やる事が必要なので、極論を言ってしまえば、気持ちなんてどうでも良くて、“やった”か“やらなかったか”だけです。その辺を勘違いしない様に気を付けて行かないと…と自分に言い聞かせる良い機会となりました。
今シーズンからは、トレーニング評価を 時間>距離 にしました。ダラダラ走って距離だけ稼ぐよりも、目的のトレーニングゾーンの滞在時間を基準にした方が、効率的に鍛えられると思ったからです。もう若くないので、効率的に鍛えることは超重要です。この歳(来年48歳)になると、疲労との戦い(いかに疲労を抜くかという戦い)が激化しますから。そう言ったことを考えると、Zwiftを上手く利用することが、この“オヤジ問題”への対応策として有効だと言うことが分かります。
まぁ、当然のことながらZwiftだけではダメでしょうし、実走することでしか鍛えられない部分もあると思うので、その辺のバランスは大切ってことは認識したうえで…ってことですけどね。