ヨーロッパ建築巡礼記 改 デザインで豊かな生活を -67ページ目

掲載情報になります

 

手元に届きましたら改めて紹介したいと思いますが、8月19日(水)に発売される書籍に掲載いただいております。

特集の企画主旨が日頃考えている自分のオモイと共通するので取り上げていただけるのが嬉しいです。各地で活躍する設計士・建築士101人の建築作品が紹介という内容で全国各地の活躍している事務所紹介のような書籍になります。

 

 

 

 

杉本博司 瑠璃の浄土

 

リニューアルオープンした京都市京セラ美術館で開催中の杉本博司の展覧会へ。1ヶ月以上前の緊急事態宣言が解除されて間もない頃に京都府民以外の県外からも予約すると入れるようになった時に行ってきました。人数も制限されていた中だったので内部は混んでなくてひじょうに見やすかったです。展覧会自体はオープン時期がずれたことで会期が延長されて10月4日までと発表されています。

 

 

2015年にコンペで決定された京都市美術館のリニューアル計画ですが、発表されているコンペ時の図面と完成してから建築誌に掲載されている図面を読み込んで、ある程度理解したうえで実際に見てきました。想像していたよりも豊かな空間でかつての京都市美術館を尊重しながら改変した部分、新築した部分がうまくつながっていて大胆な動線計画が素晴らしかったです。

京都市美術館は1933年に開館、公立美術館として日本で現存する最も古い建築でした。その既存建築を今後50年、100年と継承できるよう大きく手をいれたのが今回のリニューアル計画です。ただ古いものを修復、復元するということではなく現代建築と融合した新しいタイプの今まで日本ではなかった素敵な美術館に変貌し、気軽に足を運べるところにいい場が生まれて嬉しい限りです。

 

平屋の暮らしに向く人とは?

先日の平屋のメリットとは?の記事の続きです。

 

質問:平屋の暮らしに向く人とはどんな人でしょうか?反対にむかない人は?

 

Answer

向く人

・家族で一体感のある暮らしが楽しみたい人

・子供をのびのび安心して育てたい人

・高齢化してからの将来的な生活への不安がある人

 

向かない人というのは基本的には特別な理由がない限り思い当たらないのですが、以前のクライアントで土地が広い方がいたので平屋はどうですか?と打ち合わせ中にお話しした時に2階建てや3階建ての方が平屋よりいいとはっきり意見された方がいました。その方は家を建てるならできるだけ大きく、高く建てたいという独自の価値観をお持ちで平屋は嫌だという話でした。この意見を当時はじめて聞いた時、人の価値観や優先順位は様々でしっかりヒアリングする必要があるなと感じたことをよく覚えています。

 

 

質問:平屋を建てる時に土地を選ぶうえでの注意点はありますか?

 

Answer

敷地面積が小さな家では建築面積を確保することが難しいため少なくとも25坪ほどの建築面積が確保できるような土地がよいと思います。過去3人家族の平屋(22坪)4人家族の平屋(26坪)の住宅で床面積的に窮屈に感じることなく生活できるものが設計できた経験から25坪ほど建てられる土地であれば大丈夫と実感しています。具体的には建蔽率が60%の土地だとすると45坪以上の敷地面積であれば無理なく平屋を建てることができると思います。建て込んだ地域でも周囲の環境に左右されることなく天窓や高さをいかした設計をすることで快適な空間が実現できます。

平屋のメリットとは?

先日ご紹介させていただいた掲載誌の記事作成に際して

事前にいただいた質問に対してまとめた回答内容をブログでもご紹介していこうと思います。

 

質問:平屋暮らしのメリットとは?

 

Answer

家族の気配が感じやすい(2階建てのように上下階で空間が分断されないため)

・開放感のある空間をつくりやすい(天井の高い空間がつくりやすく、天窓を設置するとさらに開放的な空間が設計しやすい)

・子供をのびのび安心して育てられる(階段による事故の心配がないことや、段差がなく走り回っても安心できる)

・家事がしやすい(洗濯、炊事が同じフロアで完結でき動線をシンプルに計画しやすい)

・老後が安心して暮らせる(階段による上下階の移動の心配がない)

・地震に強い(構造的に強い家が設計しやすい、2階建てと比較した場合揺れによる建物への負担が小さい)

・メンテナンス性に優れる(2階建てで外部仕上げをメンテナンスしようとすると足場が必要ですが平屋は足場の必要がなくメンテナンス費用が抑えられます)

 

以上のようなメリットが平屋の設計を通して経験から感じたことになります。

 

 

質問:逆に平屋のデメリットは?

 

Answer

・近年豪雨が多く水害に対しては2階への避難などが難しく、河川の氾濫が予測されるような土地の場合は心配です。行政がまとめているハザードマップなどを参考にしていただければ河川の氾濫に対してどの程度リスクが考えられる土地なのかが分かるかと思います。

・家族が多く部屋数が必要な場合は床面積が大きくなることでコストが高くなりやすいです。平屋の計画では床面積が大きくなると基礎の面積や屋根の面積などが広がり2階建てに比べるとその点はコスト増になるためバランスを考えることが必要です。子供部屋だけ2階に配置することでメインの生活は1階だけで完結できるような設計も有効だと思います。

SUUMOの住宅情報誌への掲載情報

先月末ですが掲載誌が届いたのでご紹介させていただきます。

今回は作品例ではなく、特集についてインタビュー取材を受けてそのページの記事監修という立場で掲載依頼がありました。

特集テーマは「今どきの平屋LIFE」という内容で平屋についてのQ&Aのアンサーを専門家としてお答えさせていただきました。

 

掲載雑誌はリクルートが発行している「SUUMOの注文住宅シリーズ2020年8月号」

北海道、福岡、東京、千葉、神奈川、埼玉、東海、大阪とそれぞれの地域の

駅などで無料で貰える家づくりの情報誌になります。

 

近畿ですと「大阪で家を建てる」というタイトルになっていて

それぞれの地域でタイトル部が変わるというもので全国の各地で手に取れるものになります。

 

 

今回の企画主旨として、一戸建てといえば、2 階建てという「固定観念」をもっていませんか?実は小さい平屋でも快適に暮らせるんです。これから家を建てることを考えるなら、身の丈サイズの平屋を選択肢の一つになるはず。今どきの平屋暮らしを考えてみませんか?ということで僕が設計した平屋の住宅をHPで見ていただいたことがきっかけで取材いただきました。

 

はじめて平屋の住宅を設計したのは2010年の安土の家でその物件も当時雑誌に何件か掲載いただきましたが、その後、2012年に設計させていただいた車椅子で生活されるクライアントのための平屋で「近江八幡の家」がグッドデザイン賞を受賞したきっかけで平屋の設計依頼が多くなりました。2018年には大阪の都市部での平屋で「豊中の家」を設計したことで雑誌、新聞、webと様々なメディアで取り上げていただいたことで今回もそこからの取材依頼でした。

 

今回の取材は、平屋の疑問Q&Aでズバッと解決という部分の2ページになります。ここに記載されている、質問に対してお答えしたものがイラストや図などとともに分かりやすくまとめられています。

作品例の掲載でないはじめての取材でしたが自分なりに平屋の設計について改めて考え直すことができて整理もできたので良かったです。こういった需要に対して設計者として応えることができるよう何かしらしっかり発信していくことも大事だなと考えるきっかけをもらいました。