ペンケ山(中川町)ー2024.2.18
ペンケ山(中川町)ー2024.2.18 (3名)
当初は筬島にある天狗山を計画していたが、急遽ペンケ山に変更。
前日登った歌登坊主山から見た白い山容に惹かれたのがその理由である。
自分は過去に知駒峠から縦走ついでに登ったことはあるが(その時の記録)、ペンケ山だけを目指すのは今回が初めて。
地形図を見て決めたルートはペンケナイ川ルートとした。
他人様がどんなルート取りで登るか調べる必要もなく、あくまで自分で決めたルートで行くのが面白い。
一度沢に降りて登り返す必要はあるものの、距離を考えれば最短でスマートと言えよう。
ペンケナイ川沿いの林道は採石場があり、町道終点まで除雪されていた。
正面にはすでに目指す山が見えている。これは近いぞ・・・。
予定ルートは248-435で一度トヨマナイ川に降り、ペンケ山に登り返すものである。
予定した林道分岐の右股は、コンクリの林道と川が交差していて渡れない。
地形図では左に折れても435コブに到達するので問題はないのだが、左手に入ってすぐの小尾根から248への尾根に乗り、予定ルートに復帰する。
・248への尾根は植林地で緩く歩きやすい。ノーラッセルなので楽チンだった。
パンケ。
流石は道北、少し標高を上げるだけでどんどん展望が良くなる。
300mソコソコの標高とは思えない展望が広がる。
435mコブ手前で見るペンケ。
目でルートを追った結果、予定尾根よりも一本北側に変更するのが確実と現地判断した。
トラバース気味に下ってトヨマナイ川源頭部を渡り、無事に北西尾根に乗った。
ピンネシリ、珠文、そして道北の雄、ポロヌプリ。まるで絵葉書を見ているかのようだ。
最高の景色を見ながらの登りはこの上なく楽しいもので会話も弾む。
山は晴れるに越したことは無い。
雪面状況は刻々と変わる。
スキーアイゼンでも歯が立たなくなり、Co550でシーデポ。強風の中アイゼン登高に切り替えた。
いよいよ山頂へ。
2009年以来15年ぶりとなるペンケ山山頂到達。
強風の中、360度の大パノラマを楽しんだ。
天狗山、鬼刺山、そしてピッシリ山まで遠望できる。
自分のことながら、ここから夕張岳以南までの全稜線繋ぎをすでに終えていることが信じられない。
今の歳となっては気力も体力も無い・・・・。
全ての条件に恵まれた。
山頂直下の雪庇下に逃げ込んでランチタイム。
景色を堪能しながら頬張るコンビニ飯は格別な味だった。
下山に入り、全面クラストした斜面を沢に向かって慎重に滑っていると、4人Pが登って来て驚いた。
こんなマイナーな山に、それも同じ沢越えルートとは何という奇跡。
一体誰だ??と思って声をかけると、知った顔の三段山のO氏だった。T氏もいるよと。
なるほど、このルート取りは中川通のT氏だったか。どおりで・・・・・。
撮っていただいた写真。T氏(左)と自分(右)。
お互いエールを送ってお別れした。
ルートはこんな感じ。
自分としては中川通のT氏とほぼ同じルートを取っていたことが正直嬉しかったなあ。
★後にT氏より教わったことだが、435mコブのことを地元では通称「前ペンケ」と呼ぶらしい。
麓の町から良く見える山に山名が無い場合、地元の人が通称名で呼ぶことは良くあることである。
この周辺では、珠文岳近くにも「前珠文岳」と呼ばれる山を教わった事を思い出した。(その時の記録)