HSP/HSCプロデューサー 皆川公美子です。
HSPは繊細で敏感で疲れやすく、その環境に溶け込むことができないというアウェイ感を訴える方が多いです。
だから 会社にはもとより向かないのではないか?
と言う疑問を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日はそのことを書きたいと思います。
HSPには感覚が敏感な人、人の気持ちをわかりすぎる人、がいます。
例えば商談を終えて会社に帰ってきて、「お疲れ様。遅かったね」と先輩に言われたときに
先輩の顔は笑顔だけど
なんとなく「遅かったね」の言葉の中にいつもと違うちょっとしたトゲのニュアンスを感じる
とか
何かの感情のコンディションの都合で今まで我慢していたけど、今日はぱっと出したんだんだな
とか奥の奥まで気づいてしまって
(もちろんそれが自分の体調による杞憂だという可能性を否定しませんが、たいていの場合は
そうじゃない・・・(笑))
そんなことで気にしてる私大人としてどうなの、
社会人なのにそのぐらい平気に通り過ぎなくちゃ、
どうしてこんなに私は不安定なんだろう、
そう思ってしまう人にこれまでにたくさんお会いしました。
組織や会社と言うのはたくさんの人がいる場所ですから
そーゆーちょっとした あれ?ということに出会う機会も多くなります。
そこで非HSPの人は「え?遅かった?そお?」くらいで
なんなら、「遅くないよお!出先でね、こんなお店あってね見て・・」
などと何のかげりもなく自分のペースにひき込めたり^ ^
全く何事もなくお茶を取りに行けたりするわけですが^ ^
その後ろ姿を、すごーーーー!!!わたしもああなりたい!!と見送りいつまでも
引きずってしまう自分を責めたりするわけです。
確かにHSPは感覚の鋭さや(ここではちょっとしたトーンの違いを察知する聴覚や
ちょっとひきつった表情を見破る視覚力)
人の気持ちを読むことができる能力(共感力)を持っているので
(それぞれ人によってその強度が違います)
大勢の人が集まるところでは、人との違いや摩擦を感じやすいいうことが言えると思います。
じゃあ、会社は無理なのか。
いえいえ、ことはそんなにステレオタイプな議論ではなくて、
じゃあやめればいいのか
1人で仕事をしたほうがいいのか
そういう答えに直、持っていくのは少し早すぎるかもしれません。
HSPセミナーのpart1でもお伝えしているのですが、
教室の隅々まで誰が困っているかどこのプリントが足りてないか
そういうことをとらえる情報網センサー
人の気持ちをとらえるセンサー、察知力と言うのは
いつも自分の身体の外側にアンテナを向けている状態と言えると思います。
小さいころから自然にそれをやってきて
人は自分とは違う感覚であることや
そうじゃない人がいるということ
を知らないので
違う状態に持っていくことが困難です。
対策として、
自分の本心自分の軸とつながるということを訓練する、
自分の内側とつながる=内観
と言う事が安定してできるようになると
かなり日常的な状況が変わってきます。
生きやすくなると思います。
それは体感のワーク、訓練でしか手に入らないので
セミナーでは実際に身体を使ったワークをやります。
自分の身体としっかりつながる、ということが定着した次元においては、
会社に合うかどうかというステレオタイプな答えではなくて
自分の外側にセンサーが向いている時間、
自分の内側に触れている時間 の違った充実感を感じることで
自分の会社生活を見直してみることができるかもしれません。
それでも外側から揺さぶられる時間が長すぎるとか、ましてや上司のパワハラがあるとか、
そういう何かの負荷が過剰になっている状態があるのであれば
それを改善していく努力が必要だという事は言うまでもありません。
もちろん、1人で仕事していくと言う状況が整うのであればそれをしていくのも1つの選択肢だと思います。
<これまでのHSP仕事術連載>
HSPの仕事術〜時間軸<未来>の人をあまり見たことがなーい
HSPの仕事術②〜競争や争いや戦いがからっきしできないことを、自分に許す
HSPの仕事術③〜直感力も論理力と同等に扱う
HSPの仕事術⑤〜お役立ちや成果も書くけど、世界観も書き続ける