↑昨年6月、お着物つながりの、伊賀の「み」姉さま宅で開催した「姫茶会」での一枚。
フリルやリボンいっぱいのロリータファッション、なかなか楽しいです♪
着物の次はロリータやな…などと画策ちうw
かつて、とあるチャットルームにて、メンバーの男性からこんな質問をいただいたことがあります。
「女装は変態なの?
頭頂部の寂しい初老の男性が女子高生のセーラー服を着ているのを見たことがあるけど、確かに「んんんん?」となった。
でも、亡くなった桜塚やっくんとかは全然違和感ないし…、どうなんだろう?」
この質問をいただいたのが約2年前。
その際、みなせ含め、いわゆる「女装をする男性」と、社会一般に「変態」とされることについて「変態講座」よろしく私見をいろいろとでっち上げた結果、なんとも意外なことに得心いただくと共に、けっこう好評をいただいたのを思い出しました。
↑4月、エイプリルフールにかこつけて、セーラー服着てみたみなせさん。
ちなみに、Amazon内のちゃんとしたお店で購入していますのでご安心のほどを(^^;
…加えて、昨今世間を騒がせている「ススキノ首無し遺体殺人事件」。
被害者の首を切断して持ち去るという猟奇性のみならず、被害者の男性はどうやら「同業者」だったらしいと…。
逮捕された容疑者が、「女装・トランスジェンダー業界」(以下、「ギョーカイ」と表記)で言うところの「純女(じゅんめ)」(注:みなせ個人としては好まないものの、「ギョーカイ」では生身の女性のことをこのように呼ぶ)とゆーこともあり、色々と思うところがありましてですね…。
良い折?ですので、当時でっち上げたカキコミを加筆修正の上、ブログ記事として残しておきたいと思います。
~「女装をする男性」自身の意識と動機について~
「ひとりいたら、後ろに30人いると思え」
…などと、まるでゴキブリかネズミのように言われることもある女装者(苦笑)
それは大げさにしましても、実際、男性の4人に1人が「一度は女装してみたい」と思っているとゆー調査結果もあります。
…そう、つまり「女装者」、および「女装者予備軍」の男性は、あなたが思っている以上にはるかに多く、あなたの身近にいるのですっ!!m9(・∀・)ビシッ!!
少々乱暴ではありますが、みなせ個人の経験上、男性が「女装」をする動機は、以下の6つに分かれるかな…と感じています。
①自身の「性自認(=心の性)」が女性であり、その「心の性」に合わせるべく「女装」する人。
みなせ自身、常にこの思いである、ありたいと願っておりますし、なにより「女装」をしているとは、寸分たりとも思っておりません。
↓以下、5つのパターンは、いずれも自身の性自認が「男性」である前提です。
②職業上、また求められている社会的役割のために「女装」をする人
歌舞伎の女形、芸人、またNH等の「プロのおネエさん」。
質問にも挙げられた、故・桜塚やっくん氏はこの範疇と個人的に思っています。
稀代の女形として伝わる、芳澤あやめ(初代)
「常が大事」という彼(彼女)の教えは、なにげにみなせ自身の戒めにもなっています。
余談ながら、メイクアップアーティストやスタイリスト等、女性の顔や身体に直接触れたり、普段以上に近い距離で接することを生業とする男性は、女性の警戒心を極力下げるために意図的に「オネエ」を演じることもあるそうです。
…確かに、「押忍!パウダーはたくッス!!上向いてくださいッス!!!押忍!!」などとメイクしてくる男臭いメイクさんとか、ふつーに考えても嫌だもんね(笑)
③ファッション、自己表現の一環として女装をする人(「クロスドレッサー」とも呼ばれる)
④あこがれのキャラクターになりきるために女装をする人(いわゆる「コスプレ」)
※一部、「コスプレは女装とは認めん!」とゆー意見もあり
⑤自身の好奇心や変身願望、フェティシズムを満たすために(趣味の領域で)女装をする人。
※↓下記は論外
⑥「羊の皮を被ったオオカミ」よろしく、女性に近づき、性的欲求を満たす「手段」として女装をする人。
※みなせ自身を含め、実際には①~⑤の動機が複雑に絡み合っているのですが、その辺りをつつくとキリがないので、わかりやすくするためにバッサリ明確に分類しています)
~そもそも、「変態」とは?~
「広辞苑」で「変態」を引いてみると、
「(変態性欲の略)性的行為や性に対する関心が正常でないこと」と定義されています。
これに、みなせ自身の経験則を基にして、
「自分以外の周囲の人間に、(確信犯的に)不快感や違和感を与えること」
この2点をもって、ここでは「変態」と定義したいと思います。
ちなみに、日本製のアダルトコンテンツは、”Hentai”というブランドで、海外にてかなり高く評価(!)されていたりする。
…これぞ、まさに「クール・ジャパン!」ww
それはさておき、程度の差や方向性の違いはあれ、すべての男性は、女性や女性の身体、女性が身に着けるものに対して少なからぬ好奇心を抱くものです。
↑この作品、けっこう好きw
前述の①~⑤のパターンの方々でも、例えば初めてショーツやブラジャーを身に着けたり、スカートを履いたり、さらには「変身した」自身と向かい合う瞬間は少なからずドキドキしてしまうものです。
もっと言えば、男女の別なく、誰もが「変態」的性向を少なからず持っているわけですし、「そもそも『正常』って何よ!?」などと、プリミティブに問い返すことだってできるのであります。
~「女装」と「変態」の境界線~
この「ギョーカイ」は、ホンネを通り越して、(良くも悪くも)「欲望」の部分で接する世界です。
経験上、いわゆる「女装する男性」の9割が⑤のパターンであり、その大多数の方々が(家庭的、社会的役割を含めて)「男性」としての自分自身とのバランスを取りつつ、「趣味の範囲内」で「女装」を楽しんでいらっしゃる、極めて良識ある人たちばかりです。
その中には高い社会的立場を持ち、かつ人生経験も豊かな人々も多く、わたしみなせも、そうした良識ある「お姉さま方」の薫陶をいただいて今日に至っており、そのご縁には感謝しても仕切れません。
…とはいえ、「自身の好奇心や欲求を満たすこと」を、なによりもだれよりも最優先してしまう残念な人が一定数おります。
特に問題になるのが、そうした好奇心や性的志向は、(多くの場合、ゑろ本やAV等で育てた)自身の「妄想」、さらにはその人独特の(時に奇異にさえ見える)「欲求」(「フェティシズム」などとも言いますが)と合体し、「衝動」に結びつきやすく、そこへ思慮の浅さ、社会性の欠如、無駄に旺盛な行動力との結果が、時々報道されるニュースになり、結果として「女装者=変態=危険」の図式が強化されるのでは…と思います。
~羊の皮を被ったオオカミ~
なにより最悪なのが、⑥のパターン。
「羊の皮を被ったオオカミ」よろしく、一般女性に近づいて「喰う」ために「女装」を隠れ蓑にする、至って性質の悪い男性。
加えて「女装レズ」などと言いまして、「女装した男性」に近づいて「喰う」べく女装する(こうなるともうわかんねーなw)方も、かなりの程度いらっしゃいます。
…そもそも「皮」被ってるのはそこだけじゃなかろう…などとツッコミ入れたくなるシモネタ野郎みなせww
冗談はさておき、一部の報道によると、ススキノの事件で被害者となった男性も、実はこの部類だったのでは…と言われています。
俗に言う「死人に口なし」。
また、「容疑者の供述が全面的に事実だとすれば」という仮定のもとではありますが、わたし個人としては一片の同情の余地も無し、「女装者」の風上にも置けない最悪最低な輩だと思っています。
年齢を重ねる中で、「ギョーカイ」での立ち回り方もかなりの程度身に付いた現在ではほぼ無くなりましたが、「くみこさん」駆け出しの頃には、この手の輩にけっこう悩まされたものです。
たとえば、「女の子同士なんだから、もっとくっついてもいいでしょ?ここ触ってもいいでしょ?(;´Д`)ハァハァ」…などと、鼻息荒く迫られるとか。
「ギョーカイ」のお泊りオフ会にて、「写真を撮ってあげる」などと、わたしに色々なポーズを取らせて何十枚と撮影をする中、「足舐めさせて」とか「今履いてるストッキングちょうだい」などと迫ってくるとか、しまいには「(撮影)場所を変えよう」などと、無人の奥の部屋まで導かれそうになるとか。
…一度などは、見ず知らずの相手より「15万円払うからお前でぬきたい」などと、直メをもらったこともありましたっけ。
教訓:
「女(の子)同士だから」などと、必要以上に距離を詰めてくる「女装者」は 極めて危険! 性犯罪者と思って速攻逃げろ!!
内輪同士でやっているならまだしも、エスカレートして「外」、つまり一般の男女や子どもたちへ至り、ついに警察沙汰へ…。
そうしてニュースに取り上げられ、結果として「女装=変態」とのレッテルが強化されてしまうわけです。
…で、こうしたニュースの毎に、「こんなのがいるから、私たち『女装子』の評判が下がるのよ!ホンっト迷惑だわ!!」などと、憤懣やるかたない大声を上げる「同業者」が毎回湧いて出てくるのですが、そんな人ほど「そーゆーアンタらもぉ、陰じゃずいぶんとヘンなことしてはんのんとちゃいますかぁ~~~???」などとツッコミたくなる、腹黒みなせさんだったりしますw
~カテゴリよりも、その人自身~
「 ギョーカイ」専門のSNSから、mixiやFacebookやTwitter(現・”X”)へ。
(堂山や新宿三丁目のような)「夜の街」から、昼間の一般社会へ。
内輪の交流から、一般の男女へ…。
「みなせくみこ」が誕生した当時よりも、「多様性」への社会的理解が進み、良くも悪くも「女装者やトランスジェンダー」はじめとする、いわゆる"LGBTQ"がごく普通の存在として認知されるようになりました。
その恩恵を受けて、わたしみなせ自身も、男女、カテゴリ問わず、様々な分野の方々とのご縁をいただいており、何にもましてありがたいと感じる次第です。
それと同時に、一つの問いかけが、常に自身に投げかけられているように感じています。
つまり、
「あなたが女性であることはわかりました。
では、女性であるあなたは、どんな人ですか?」
前述の通り、「多様性」への理解が進む中、「女性である」自分自身のことは、以前よりもはるかに認めてもらいやすくなっています。
でも、「男が男である」だけで、「女が女である」だけで、社会や周囲の人々とのつながりができるわけでは決してありません。
「男」、「女」は、社会におけるその人自身を表わす「記号」(それもごくごく基本的な)に過ぎない。
大切なのは、「記号」の向こう側にある、「その人自身」の人間性であり、その部分をもって、その人自身の価値が測られるのです。
そんなわけで、「女装は変態なの?」という冒頭の質問に戻れば、
1.その人が「女」を「装う」動機は何なのか?
2.その人が「女装」をして、何をする(している)のか?
…その上で(今回定義した)「変態」かどうか、
もっと言えば、「避けるべき危険な存在」なのか、「自身の知見や枠組みを拡げてくれる得難き存在」なのかが判断できるのかと思います。
これは、性別に限らず、例えば「宗教二世」、「JW二世」etc…という点でも同じなのではと思っており、実際にみなせ自身の理念となっているところです。
…ついでに言えば、わたしみなせは、世間一般のいわゆる”LGBTQ”ムーブメントからは距離を置いています。
"LGBTQ"を前面に出して真剣に発信し、また社会に働きかけている人はわたしの周囲にもたくさんいらっしゃり、そうした方々とその活動には深い敬意を表します。
しかし、みなせ自身としては、”LGBTQ”にカテゴリ分けされることはもちろん、自ら”LGBTQ”を名乗ったり、自身の在り方の象徴としてレインボーフラッグを掲げることなどは決してしたくない…と、個人的に思っております。
それは、「男」、「女」、「真ん中」、さらには"LGBTQ"などではなく、ただ「ひとりの人間である『みなせくみこ』」としてのみ社会に現れ、人生を全うしてゆきたいと願っているゆえです。
↑それぞれの色にこーゆー意味があったのだと、今回初めて勉強になりました。
「自分自身は掲げない」としても、学び、知っておくことはとても大切です。
(静岡県富士市の公式HPより)
~追記:「変態」も振り切れると、その人の魅力になる~
「ホンネ」を通り越して「欲望」の部分で接する、「ギョーカイ」に関わって20年近く。
その間、愛すべき、尊敬すべき「変態ども(←誉め言葉)」と関わり、数多くの薫陶をいただきました。
…そのせいか、ひとたびみなせがシモネタぶっ放すと、それはそれはもうエゲツナイ…と一部では評判らしくてですね(笑)
じゃあ具体的に、どんな「変態ども」だったのか…?
その辺は「著作権肖像権」とも言えるほどに各自のオリジナリティ溢れる、かつぶっ飛び具合溢れる内容ですのでね。
とてもここじゃあ書けませんわw
追々、リアルに飲みながらでもお話ししましょうかねww
大体、後ろめたさを抱えてコソコソやっているから、「変態」などと呼ばれてしまうのです。
むしろ思い切り、かつクレバーに(←ここ重要!)振り切れてしまえば、もうだれも「変態」とは言わなくなるばかりか、かえってその人にとって唯一無二の魅力にさえなるものです。
…そのあたりのごく一部を、かつて「非公開講演」で語らせていただきましたっけ。
↑これ、1回きりで終わらせるのもかなーりもったいないのでね。何か活用できないか考えてみたいと思います。
…とゆーわけで、
変態談義を肴に みなせと 飲める人、常時募集ちう!!
(↑そーゆーオチなんかーいっ!!ww)
↓「大先輩」、「お手本」という言葉でも足りない、まさに「神」レベルのこの方。
シビアな人生経験に裏打ちされた「ひとりの人間」としての在り方は、みなせ自身究極の目標です。