
前回のブログまでは、GW中の出来事を書かせて頂きましたが、今日からは、3月、そして4月の演奏会の様子を書かせて頂きます。
今年の3月、ひょんな事から、小澤征爾先生が若手を対象にした「音楽塾」に「助っ人」として参加させて頂く事になり、3月いっぱいは、すっぽりと「オペラ」の世界に浸っておりました。
小澤塾には、留学前、そして留学から帰国した直後から何度もお世話になりましたが、残念な事に小澤先生の体調の件もあり、直接、先生の指揮の元、演奏出来る機会は、なかなかなかったのですが、今回は、先生のご体調もバッチリ。
予定されていた、全リハーサルにも参加され、それはそれは、濃厚な、そして至福な時間を過ごさせて頂きました。
今回の演目は名作「フィガロの結婚」でしたが、これは(私はその際は出演しておりませんが)、小澤塾プロジェクトが立ち上がった、第一回目の演目でも演奏されたそうです。
この傑作を前に、小澤先生、そして指揮と共に素晴らしいチェンバロ奏者でもあります、テッドテイラー先生、そして、素晴らしいキャスト達を通して、モーツアルトとは、オペラとは、そして音楽とは、たくさんのアプローチの方法があり、それを表現する為の様々なヒントをリハーサルからずっと、教えて頂いていた様に思います。
小澤先生の素晴らしい指揮から、一瞬でも目を離したくなかったし、キャストの素晴らしい歌声を一瞬でも聴き逃したくなかった。
そんな濃厚で幸せな日々の最後となる、最終公演の最後では、涙があふれました。
オペラとは、全ての音楽の基本であり、その場面場面を表す全てが、室内楽であったり、シンフォニーに通じる事だ、と小澤先生のもとでオペラをお勉強する度に思う事です。
その教えを一生忘れる事なく、これからの音楽人生を一歩ずつ歩いていける様、頑張ります。
期間中お世話になりました、全ての方々、本当にありがとうございました。
次回は、トリオのコンサートについて