里山と熊鈴と私(刈田岳~不忘山縦走、そしてカフェ慢瑤茶) | 里山と熊鈴と私

里山と熊鈴と私

朝寝坊と山を愛するあなたへ。日帰り、午後のゆるゆる登山。

 

 そんなわけで、かねてより考えていた、刈田岳~不忘山縦走を敢行。

 

 たまたま蔵王ハイラインが無料だったので、お釜まで行ってみる。ものすごい風。さむ。

 

 緑色の湖面を見ながら、脇のカップルがやたら、いちゃついている。曇れ、曇れと心の中で念じたら、ほんとうに一瞬でガスってしまった(笑)。

 

 エコーライン脇の駐車スペースは満車につき、刈田峠のリフト乗り場に駐車。

 そこから15分くらい歩って、登山口へ。

 

 9:25,スタート。しばらく湿地帯が続き、次第に岩場の登りとなる。振り返ると、刈田岳さんの雄姿がドーン、と。

 前山を経て、10:08、杉が峰(1,745.3m)着。ガスって、ほとんど景色は見えない。

 

 10:27、芝草平(1,652m)着。池塘がところどころに見える。植物を紹介する看板や、木道が整備されていて、晴れていたらひなたぼっこが気持ちいいのだろう。

 今日の脳内BGMは、ブラッド・メルドーの『The Art of The Trio Vol.3』から「Bewitched~」。それがいつの間にか、竹内まりやの「純愛ラプソディ」(笑)に変わってしまっていた。

 

 「あいしか~た 何ひとつ 知らない まま~ で~♪」って感じ。

 

 このへんから、登りが続く。水引平方面の景色が急に開け始める。

 11:02、屏風ヶ岳(1,825m)着。沢山のハイカーがお弁当をしている。

 

 ちょっと下った三叉路。ここからの南屏風岳と不忘山の眺めはほんと、素晴らしい。

 ふうふう。11:36、南屏風岳(1,810m)山頂に着く。

 

 ここからやせ尾根になり、両側が谷底まで急速に落ち込んでいる。ちょっとお尻がゾクっとします。

 

 急な尾根を下り、再び岩場を登り返す。

 

 不忘山手前で、ここであきらめて撤収するよ、というニコニコ顔の初老のパーティに会う。

 ここからグーンと下って、また登りなおさなければならない。うーむ。たしかに、ツライ。

 そんなこんなで、12:11、不忘山(1,705.3m)着。わあ、やはり眺めは圧倒的。

 ここでお昼。わあ。にわかにすごい風。クリームパンが砂でジャリジャリします。

 

 ちょっと寒くなってきた。20分いたかいないかで、引き返す。

 

 ポクポクと、快調な帰り道。だんだん、天候は回復傾向。朝は見えなかった刈田岳の全景と、山形方面の山々がきれいに見える。

 帰るのがほんと、もったいない。

 温暖化、異常気象、ダイオキシン、PM2.5といろいろあるけれど、まだまだ地球は美しい。

 誰もいないのを確認のうえ、「いえーい!」と、両手を強く掲げ、ダブルピースで山道をぐんぐん歩くのでした。

 

 いろんな人がいる。

 山の中で、木の葉っぱをなでさすっている大学生くらいのお嬢さんがいた。バインダー片手に、何かの調べ物をしていたみたい。

 撮影中のカメラクルーにも出会った。BSかなんかの番組の撮影だったみたい。

 

 結構、疲れた。なつかしいリフト乗り場に、15:45着。

 わあ。もう影がこんなに伸びている。

 で、遠刈田温泉の町中まで降りる。

 

 ここに台湾飲茶のカフェがあるってことを知り合いから聞いてたもんで、かねてより行ってみたいと思ってたのだ。

 

 クランクを抜け、温泉施設を過ぎてすぐの商店街にある「慢瑤茶 (まんようちゃ)」さん。

 すぐ裏に1時間無料の駐車場がある。 

 お茶の種類がいろいろあるんだけど、「バニラの香り」というのが気になって、金萱(きんせん)を注文。

 

ほう、こんな感じですか。はっきり言って、台湾茶の作法など分からん。で、お店の方にいれ方を教わる。

 この茶葉が入った透明なポットに、飲む分のお湯を入れ、所定の時間が経ったら、銀色のボタンを押す。すると、下の器に「ジュ!」って、お茶が溜まるので、それを器に注ぐ。

 

 ふーむ。なるほど、たしかにバニラのような、あまーい香り。

 小生は知らなかったのだけど、この店の一番人気なんだそうだ。あったまるねえええ。

 

 店内は、台湾風の装飾はわりと控えめで、オシャレCafeな雰囲気。BGMもMPB(エミペベ)だし。

 

 男性ボーカルのバラードに、Clがからんだり、はたまた賑やかなサンバチューンがあったり。気になって、お店の人に聞いたら、「minaswing(ミナスウイング)」っていう日本人中心のユニット?のアルバムだった。村田陽一(Tb)先生も参加している。

 

 奥の方にCDの棚がある。チェックしたら、やはりラテンものが多い。ジョアン・ボスコからジャヴァンまでいろいろ。

 

 さてさて、月餅(130円)のくるみ味もいただく。

 ふむ。見た目より歯ごたえがある。黒糖の風味がきいていて、お茶うけにはたいへん結構でございました。

 

 約40分、マターリと、疲れた足を休ませる。日が傾き、嗚呼、サウダージな店内。

 

 帰り際、外出してたマスターが帰ってこられたんだけど、お客さんを大事になさる姿勢が伝わってきて、とても良い雰囲気の方であった。

 

 今度、いつ来るかは分からないけれど、ポイントカードを作ってもらう。いつか、またお邪魔しますね。

 

 刈田岳~不忘山縦走 往復約14Km,6時間の行程。思ったより、ハードってこともなかった。急激なアップダウンがないので、さほど疲れない。景色もいいし、小学生くらいだったら飽きずに楽勝で歩けると思う。

 

 不忘山の景色は言うまでも無く、屏風岳から杉が峰にかけての景色は、まさに絶景。うーむ。また、来たい。

(20151004)