2024年6月前半に一人で巡った福島と栃木の温泉シリーズ、始めます。
早朝暗い内から車で向かったのは、福島県石川郡石川町。
福島はたびたび訪れているいものの、この石川郡というのがどの辺かよくわからないまま出発。
福島県の大体真ん中あたり。
向かった温泉は国道118号から少し入ったところ、JR水郡線の磐城石川駅から南西に1kmぐらいにある猫啼温泉。
以前立ち寄った白河市の「きつねうち温泉」から北東へ約8kmぐらいのところ。
この猫を模したと思われる看板↑がかわいい![]()
2軒ある猫啼温泉の旅館の内、今回は「井筒屋」へ。
道路を挟んで向かいには北須川が流れる。
猫啼温泉自体、初来訪。「ねこなき」と読みます。
猫啼温泉 式部のやかた 井筒屋
9時頃に到着。
立寄り入浴時間は午前と午後で分かれており、9時~11時半、12時半~19時(受付終了はそれぞれ1時間前)。
立寄り入浴料は600円。
帰りに撮ったこのロビーの写真↑は無人だけれども、訪れた際はチェックアウト前の年配のお客で結構賑わっておりました。
売店などを横目で眺めつつ。。。
入口から遠くないところにあるらしい浴場へ急ぐのはまいどのこと。
浴場は男女別に内湯と露天風呂があり、入替えはない模様。
女湯は「いざなみの湯」、男湯は「いざなぎの湯」。
では奥側の男湯「いざなぎの湯」へ。
籠に衣服が入っており先客がいるように思えたが、実際は無人。
終始独りで入っておりました。
脱衣所にあった猫啼温泉の由来。
宿のサブタイトルにも出てくる「式部」は紫式部ではなく和泉式部の方。
彼女と飼い猫にまつわる話からこの地自体が猫啼という呼ばれ方になったそう。
こちらの源泉でその猫くんの病が癒えたとのこと。
つまり平安の頃から伝わる霊験あらたかな源泉らしい。
とはいえこちらの和泉式部自体が言い伝えから来ているようなので、いずれにせよ1000年以上前に思いを馳せる楽しみとしましょう。
ちなみに猫啼温泉が舞台になった小説がいくつかありつつ、どれも未読。
それでは浴室内へ。
内湯は数人がゆったり入れる規模の浴槽が1つ。
個人的には残念ながら、ジェットがデフォで出ている状況。
洗い場は2面にある。
カランから出るのが源泉か真湯かはわからず。フロントの若い人に聞いてもわからなかった。
湧出量から考えると源泉でないかなと思いつつ、一応温度を一番低くして浴びておきました。写真は割愛!
こちらの浴場でひときわ目立つのが十二単と猫のタイル画。
十二単の女性が和泉式部ということなのでしょう。
川はきっと北須川。
さて、源泉のお話へ。
無色透明の湯は源泉名が「井筒屋源泉2号」とその他に源泉名のない冷鉱泉の混合湯。
2種類の分析書が掲げてあり、やはりフロントで確認したら元の源泉に名の無い冷鉱泉を足して使っているとのこと。
混合した状態での分析書は見当たらず。
井筒屋源泉2号の方は、源泉温度18.4度、pH10.1のアルカリ性単純弱放射能冷鉱泉。
成分総計は0.1282g/kg。
ラドン含有量は8.38マッヘ。
湧出量は動力揚湯で10リットル/分。
もう一方の名無しの方は、源泉温度13.3度、pH7.3の温泉法第二条別表に規定するラドンの項により温泉に適合。
弱放射能泉の規定泉の数値は8.25マッヘなので、こちら名無しの方はみなし温泉扱い。
成分総計は0.1641g/kg。
ラドン含有量は6.82マッヘ。
湧出量は自然湧出で8.4リットル/分。
同じような湧出地の共に冷鉱泉で、片方が高アルカリ性、片方が中性という違いは面白い。
このエリアは他の温泉地も弱放射能泉が出ているようなので、そういう湯脈なのでしょう。
この湯を加温循環で使用。
オーバーフローは僅か↑で、ジェット噴射によるものレベル。
嫌な消毒の風味は皆無なので、循環でもゆっくりくつろいで入ることができる![]()
そういうわけで、ほぼ無臭。
高アルカリ性由来と思われる甘味があった。
少し膜を張るようなスベスベ感が心地いい。
この内湯では体感で40~41度ぐらいに保たれていた。
では露天風呂へ。
屋根がある東屋タイプ。
浴槽サイズは3人ぐらいまでか。
冷鉱泉の加温なので、無理のないサイズ。
こちらも加温循環で使用。
露天風呂は少し熱め、体感43度ぐらいに加温されていたとメモ。
源泉の成分数値をごく簡単に抜粋。ラドンに関してはもう触れたので割愛。
井筒屋源泉2号の方は、陽イオンがナトリウム35.5mg、カルシウム1.2mg、カリウム0.5mgなど。
陰イオンは炭酸が一番多くて36.1mg、ヒドロメタケイ酸が33.6mg。炭酸水素6.1mg、塩化物3.7mgなど。
非乖離成分や溶存ガスは無し。
何といっても炭酸イオンの30mg超えが目立ち、高アルカリと相まって浴感に寄与しているのでは。
名無しの源泉の方は、陽イオンがナトリウム19.1mg、カルシウム6.6mg、カリウム1.0mg。
陰イオンが炭酸水素58.5mg、硫酸7.5mg、塩化物4.1mgなど。
非乖離成分がメタケイ酸30.6mg、メタホウ酸0.1mg。
溶存ガスが遊離二酸化炭素35.2mg。
どちらの源泉も数値は低めながら特に陰イオンあたりの構成が違うのが面白い。
源泉も湯使いもどちらも地味ながら、歴史ある湯に触れられたのはよい経験でした![]()
次は予定していた宿の立寄りが、連絡したらこの日はお休みとのことでフラれ(^^;
ならばと急遽向かうことにしたセンター系施設のお湯のお話。
猫啼温泉 式部のやかた 井筒屋
福島県石川郡石川町字猫啼22
0247-26-1131
立寄り入浴料 600円
9時~11時半、12時半~19時(受付終了はそれぞれ1時間前)
<源泉名:井筒屋源泉2号>
アルカリ性単純弱放射能冷鉱泉(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)
18.4度
pH10.1
成分総計 0.1282g/kg
ラドン含有量 8.38マッヘ
10リットル/分(動力揚湯)
<源泉名のない冷鉱泉>
温泉法第二条別表に規定するラドンの項により温泉に適合(低張性・中性・冷鉱泉)
18.4度
pH10.1
成分総計 0.1641g/kg
ラドン含有量 6.82マッヘ
8.4リットル/分(動力揚湯)
<混合泉として>
無色透明
ほぼ無臭
甘味あり
少し膜を張るようなスベスベ感あり
加水・加温
2024年6月入湯
※数値はH30、R1の分析表より


























