二岐温泉 柏屋旅館 <滝の湯編> | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

2023年5月に2泊でゆるりと巡った東北の温泉シリーズ。

二岐温泉「柏屋旅館」での温泉話、続きです。

まずは毎度の恒例、ここまでの行程リンク集から。

 

谷中温泉 旅館 谷中ノ湯

かこい食堂(食事)

新甲子温泉 五峰荘

二岐温泉 旅館ふじや

二岐温泉 柏屋旅館 <到着編>

二岐温泉 柏屋旅館 <食事編>

二岐温泉 柏屋旅館 <自噴巌風呂編>

 

 

勝手に温泉遺産に認定したくなるような「自噴巌風呂」の他にこちらの宿には浴場があと2つあるのです。

しかもその2つの浴場は源泉が違い、もちろん岩風呂とも違うというマニア垂涎の仕様ウシシ

この辺りが柏屋旅館の最大の魅力なのでは。

 

 

二岐温泉 柏屋旅館 <滝の湯編>

 

 

 

この看板↑には「滝の湯」「檜風呂」「露天風呂」とあり、実際滝の湯と檜風呂にはそれぞれに露天風呂があるのだけれども、実はここの「露天風呂」は元々違う浴場を指す。

以前は川を渡ったところに男女別の露天風呂があったのだけれども令和元年(2019年)の、あの甚大な被害を出した台風19号で流出してしまい、そのまま無くなってしまったのでした。

その後2020年に「滝の湯」と「檜風呂」それぞれに露天風呂を併設したので、あえてこの看板は変更してないということでしょう。

 

今回訪れる「滝の湯」はこの宿の一番下の部分。案内図の緑で囲んだところ。

 

 

川を渡るところに訂正のシールがあるあたりが流出した旧露天風呂のことでしょう。

 

さて、以前は「滝の湯」と「檜風呂」はそれぞれ男女別という扱いだったようなのだけれども、現時点で時間制で入れ替えありにやり

その時間割がこちら↓。

 

 

滝の湯は11時~23時が男湯。その後は朝まで女湯。

 

では浴場へ下りましょう。

 

 

最初の写真の扁額があったのがこの地点。

 

 

さらに下ることもう少し。

 

 

滝の湯と桧の湯が並んだ暖簾に到達。

 

 

では「滝の湯」へ。脱衣所からきれいですぞ。

 

 

入浴中は終始独り占めで楽しめたのでした。

 

 

それでは浴室内へ。

 

 

内湯からそのまま露天風呂へも出られる構造。

源泉でヒタヒタな床に思わずニンマリイヒ

 

浴槽は数人がゆったり入れる規模。

 

 

「滝の湯」という命名はこの大きめの湯口のことではなく、昔はお風呂から滝が眺められたためだそうな。

その滝がどれなのか、外に出てもわかりませんでした。

 

洗い場はこじんまり。

 

 

シャンプー類がやたらと充実。

カランの寄り写真を撮ってないのでおそらく源泉は出なかったものと思われるけれども、違ってたらごめんなさい。

メモによると源泉と似ているところもあるがちょっと違うとなっております。

 

ではその源泉のお話。

 

 

無色透明な湯は源泉名が「二岐3号泉」。

源泉温度52.5度pH8.7カルシウム-硫酸塩泉。やはりこちらも純石膏泉。

成分総計1.408g/kg

自然湧出19.8リットル/分の湧出量。

 

この湯を完全かけ流しにて使用している。

 

 

投入量はしっかりあるのでオーバーフローもザンザン。先述したように床はヒタヒタにやり

 

浴槽の縁の岩には泉質らしい白いモコモコがしっかり。

 

 

たまりませんね~照れ

 

浴槽の温度を測ってみると。。。

 

 

42.1度とお手本のような適温。

 

 

源泉の成分数値を簡単に抜粋。

陽イオンはカルシウムが316.6mg。以下ナトリウム79.0mg、カリウム1.1mg、ストロンチウム0.9mgなど。

陰イオンは硫酸が956.1mg。以下炭酸6.0mg、炭酸水素3.1mg、塩化物2.0mg、フッ化物0.4mgなど。

非乖離成分はメタケイ酸42.2mg、メタホウ酸0.2mg。

 

 

風味は岩風呂とほとんど変わらず、淡く石膏系の香り。

石膏やアルカリ性からくる淡い甘味あり。

塩気はなく、僅かにダシ味のニュアンスがあるかどうか。

 

湯口の温度を測ってみると。。。

 

 

49.6度と源泉温度に近い温度で投入されていた。

 

 

しっかりとしたスベスベ感も同様。

 

 

いやぁ、これまたよいお湯で間違いなしビックリマーク

たまりません。

 

それではガラス戸から露天風呂へ。

 

 

露天風呂は幾分小さいサイズ。

 

 

使用源泉はおそらく内湯と同じだと思われるけれども、もしかしたら桧の湯の源泉と同じ可能性もあり。

分析書が昔の露天風呂のある頃のもので、それによると昔の露天風呂は桧の湯の方の源泉だったんですわ。

確認したわけではないけれども、ここでは内湯と同じ源泉ということにしておきます。

もしも違うことがわかったら訂正します。

 

その源泉をこちらも完全かけ流しにて使用。

 

 

そこそこの投入量があるのは内湯と同じ。

 

そして露天風呂からは二俣川が眺められる。

 

 

天気はあまりよくなかったけれども、緑が目に染みました。

 

 

浴槽の温度を測ってみると。。。

 

 

42.4度と内湯より若干熱いけれども、露天ならではの設定で素晴らしい湯守仕事。

 

 

源泉の風味は内湯と差がわからず。

湯口の温度を測ってみると。。。

 

 

46.6度と内湯よりやや下がっていたけれども、たまたまかもしれない。

 

露天は露天の心地よさがもちろんありイヒ

 

 

内湯との交互入浴を楽しんだのでありました。

 

次は柏屋旅館最後のお話、もう一つの浴場。

 

 

 

二岐温泉 柏屋旅館

 

福島県岩瀬郡天栄村湯本下二俣22-6
0248-84-2316

おまかせ和室、一泊夕食のみ付で2人で24200円(現在は違う料金)

 

【滝の湯】

<源泉名:二岐3号泉>

カルシウム-硫酸塩泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
52.5℃

pH8.7

成分総計 1.408g/kg

自然湧出 19.8リットル/分

無色透明

淡石膏臭あり

淡甘味、微々ダシ味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

完全かけ流し

 

2023年5月入湯

※数値はH21の分析書より