2023年5月に相方と2泊した東北温泉紀行シリーズ、始めます。
いつものように念を押させてもらいますが、2024年ではなく2023年5月ですので、そのつもりでご覧ください(^^;
この旅最初の目的地は福島県白河市の湯。
長閑に田んぼや住宅が並ぶエリアにある。
旧表郷村にある谷中温泉の一軒宿が目的地。
あまり話題に上がってこないのは、冷鉱泉の沸かしゆえなのかな。
地図の目的地に着くと、長い生垣が印象的。
その先に♨マークと看板があった。
この時点でかなりのヤレ度が見て取れ、ニンマリ
谷中温泉 旅館 谷中ノ湯
この看板あたりに入口はなかった。
先の生垣をぐるっと手前に回り、敷地内へ入る。車も敷地内へ。
様々な植物が造園状態で並ぶ中に宿の入口が見える。
それにしても植木の剪定が普通ではない
オーナーは本職が造園業だったりするのかな。調べてないけれども。
10時頃に到着。
事前に電話で10時から2人を予約しておいたのでした。
沸かしが必要な冷鉱泉なので、事前に連絡をしておいた方がベター。
いきなり訪れても待たされるか断られるかということになる可能性が高そう。
立ち寄り入浴料は750円/人。以前は500円だったようだけれども、燃料費高騰で仕方ないでしょう。
時間は言われなかったけれども、いずれにせよ貸切にて使用させてもらうことに。
ちなみに予約の電話は古くからメディアに載っている固定電話はどうやら使えないみたい。
現在はご主人の携帯が連絡先になっているという認識。
そのご主人に浴場まで案内をいただく。
宿ははっきりとはわからないが、昭和30年代に創業したらしい。
ちょうどそれぐらいのヤレ感。なかなかのヤレ感。
現在は宿泊をやっているかは未確認。
浴場は男女別に分かれているが、貸切仕様ということで奥の女湯へ案内される。
ご主人、寝過ごして源泉を加温し過ぎたとのこと(^^;
マジですか!まだ逆の方がいいのだけれども。
浴槽では適温になっているはずとのことで、では浴室内へ。
脱衣所は意外に広かった。
そして小一時間ほど、我々だけで貸切らせていただいた。
浴室内も広い。
浴槽は数人レベルの内湯が1つのみ。
浴室内は不要なものの物置きスペースがあるぐらい、無駄に広いかも(^^;
奥にあった↑ポリバスは空だった。
沈着しっかりだがどことも繋がってないのでどこでどう使われていたかは不明。
非加熱源泉かけ流しとかで使っていたのなら体験したかったけれども。
では浴槽の全景を改めて。
分析書の類が全く見当たらなかったので、源泉の詳細はよくわかりませぬ。
浴槽でオリーブ色やや濁りの湯は、冷鉱泉を加温してかけ流し使用されている。
昔の写真を見ると浴槽内にジェットがあり、循環仕様という記述も見たが、ジェットはなく循環も確認できなかった。
浴槽の上にある句碑。
源泉の突っ込んだ情報が汲めないため、この辺りにも言及!
和泉式部が詠んだ句は「白河の関に この身はとめぬれど 心は君が里にこそ行け」。
白河市のオフィシャルサイト↓によると、和泉式部は長久二年(1041)父国康が重病となり暇をもらい帰郷の途次、白河の関まで辿り着いたが、その頃土賊が蜂起していたため道路を通行できず、この地に留まり、草庵を結び携えて来た阿弥陀の尊像を祀りて戦乱の鎮まるを待った。
しかし願い届かずこの一首を詠んで故里に贈り、空しく帰洛したといわれるそうな。
これらの話はブログ投稿時に調べたもので、入浴中は全然掘り下げられておりませぬ(^^;
お話を浴場に戻し、洗い場。
こちらも広くとられているが、ここで注目いただきたいのは、洗い場一番左の緑のホース。
これが浴槽までひかれていた。
我々が入浴している間は、この緑色のホースから熱い源泉が投入されていた状況。
立派な句碑の下にこれまた立派な湯口らしき構造があるのだけれども、入浴時は使用されておらず(後ほど)。
浴槽の温度を測ってみると。。。
43.1度とまずはやや熱め適温となっていた。
使用はされてなかったが、湯口構造の寄り写真。
赤茶色の沈着が使用されることがあることを物語っている。過去の話なのかもしれないけれども。
浴槽に投じられていた湯はこちらから。
そのホースの浴槽状況がこちら。
この湯の温度を測ってみると。。。
75.3度と触れられないレベルに熱く加温されていた。
加温された源泉の印象として、淡い金気臭と淡い金気味。
自然なスベキシ感があった。
どうにか非加熱状況の源泉に触れられないものか。
脱衣所にあった洗面台に注目。
「この水は飲めません」とされている蛇口からの透明な液体が非加熱源泉ではなかろうか。
鉄味と酸味が確認できた。
ただ、もしかしたらずっと水道管の中に溜まっていた水がそんな感じの風味になっていたのかもしれず、何とも判断付かず。
ご主人にちゃんと確認すればよかった。
改めてこだわらずに入浴。
細かなオレンジ色を中心に黒っぽいものもある湯の花を確認。
わからないところも色々あったけれどもそれはそのままにして、レアな源泉を楽しませていただけたのはよかった
次はお昼時の白河市とくれば、やはりアレをいただかねば
谷中温泉 旅館 谷中の湯
福島県白河市表郷番沢山下84
090-8782-1337
立ち寄り入浴料 750円
時間や定休日は要確認
基本は事前に予約が必要
冷鉱泉
源泉は無色透明
浴槽でオリーブ色やや濁り
淡金気臭、淡金気味あり
スベキシ感あり
オレンジ色や黒色の湯の花あり
加温かけ流し
2023年5月入湯