2021年8月後半に一人で巡った山梨の湯シリーズ。
下部温泉で1泊したところまで話は進んだ。
そこまでのリンク集から先にどうぞ。
下部温泉「湯元ホテル」をチェックアウトして向かったのは、神泉橋を渡り左側に行ったところにある宿。
うぐいす色?の壁もオシャレな「元湯旅館 大黒屋」。
道路を挟んで別館もある宿。
ただし別館の方はあまり使われてなさそうだった。
下部温泉 元湯旅館 大黒屋
実は前日の15時半頃に行ったのだが、日帰り受付時間を過ぎていて断られたのだった。
立寄りで入れる時間は10時~15時だが、最終受付は14時半とのこと。
翌朝10時過ぎに出直したのである。
立寄り入浴料は1000円。
そこそこにお高いが、どうやら独り占めで入れそうな予感。
川側の窓が広くてとてもよい雰囲気のロビー。
泊まってここでゆっくりしたいと思わせる。
廊下を進み。。。
浴場は階下。
浴場は2か所。
男女入れ替え制であり、立寄りでは当然どちらかしか入ることはできない。
男湯は手前だった。
案の定、先客は誰もいない。
そして終始独り占めで入ることができた![]()
洗面所、写真ではわからないが、ぼくが日帰りの立ち寄り一番乗りのはずだがシンク部分が掃除で除去できるレベルで汚れている。
源泉や湯使い以外であまり細かな指摘はしたくないのだが、1000円支払っているため気になってしまった(^_^;)
脱衣所には2つの分析書の掲示があった。
こちらの宿、2つの源泉を引いている。
後ほど詳しく見ていくが、以前からある共有泉と、下部温泉で新たに掘削ゲットした新源泉。
つまり自家源泉ではなく、共同使用の2種の配湯を使用している。
そして入替えとなっているどちらの浴場でもこの2源泉とも使用されているようだ。
宿の名前に「元湯旅館」とついているので自家源泉があるのかと最初思ったのだがそうではない。
湯元でなく元湯だからなぁ…その違いは何なのだろう(^-^;
旧源泉の湧出地に近い宿であることは、それぞれの住所を見比べてわかった。
そういう意味かもしれない。
そして「暖かい温泉」としてある方は加温と循環の説明があってげんなりしたのだが、実際は…後ほど。
では脱衣所から浴室内へ。
この時の男湯は「岩風呂」であった。
奥の広い浴槽が旧源泉使用のぬるい浴槽。
手前の小さい浴槽が新源泉使用の温かい浴槽。
ちなみにもう一つの浴室(この時の女湯)は檜材の浴槽とのこと。
こちらの浴槽の窓からはやはり下部川が見える。
洗い場は2面、3組
カランやシャワーからは源泉が出なかったはず。
それでは先に奥の大きな浴槽から。
無色透明な湯は源泉名が「共同泉」。
源泉温度31.7度、pH8.8のアルカリ性単純温泉。
成分総計は0.3719g/kg。
その名の通り、下部温泉の宿で以前より広く配湯されている源泉。
つまり旧源泉の方。
この湯を非加熱のまま完全かけ流しにて使用している。
浴槽での湯の温度を測ってみると。。。
31.1度とほぼ分析書に近い。
2つの浴槽、完全に区切られているわけではない。
並べられた石の合間から微妙に行き来できる感じになっている。
互いの浴槽温度に強く影響するほどの交じりはなかったが、場合によってはこの浴場ならではの絶妙ブレンドになる瞬間があるのかもしれない。
旧源泉浴槽の湯口。
ほぼ無臭。
これは湯元ホテルの部屋の対岸でチェックした垂れ流し源泉と同じだ。
湯口の温度を測ってみると。。。
31.4度と、さらに分析書に近くなった。
いずれもかなりよい状態で湧出地から送湯されているのだろう。
コップがあったので飲泉。
まろやかな口当たりで僅かにほろ苦味があった。
しっかりとしたスベスベ感があった。
じっくり入っている内に少し泡付きも確認できた。
白や茶色の湯の花も少し確認できた。
それではもう一つの浴槽へ。
「暖かい温泉」と書かれていた方で、表記では先述通り加温・循環となっており、浴槽底などに嫌な感じの穴などがあいているが、どの穴からも吸い込みも吐き出しもない。
おそらくだが循環はしておらず、かけ流していると思われる。
そう、表記よりも湯使いがよいという判断となったのだ![]()
こちらで使用されている湯は無色透明いや、ごく僅かに黄味がかっているかも。
その源泉名は「しもべ奥の湯 高温源泉」。
新源泉の方である。
源泉温度49.4度、pH9.4のアルカリ性単純硫黄温泉。
成分総計は0.9026g/kg。
湧出量は動力揚湯で200リットル/分。
浴槽での温度を測ってみると。。。
40.3度とややぬるめだが、交互入浴を考えるとこれでも嬉しい。
おそらく加温もなく、完全かけ流しで使用しているということであろう(推測)。
淡いタマゴ臭がある。
淡いタマゴ味とほろ苦味があった。
総硫黄を計算すると、約2.42mgともちろん規定値。
湯口での温度を測ってみると。。。
41.1度なので、やはり加温循環はないと考えられる。
湧出地での温度よりかは下がっているが、夏季であったことだし、これなら文句はない。
しっかりとしたツルスベ感があった。
白や灰色の湯の花が結構舞っていた。
こちらの源泉もじっとしていると少しだけだが泡付きを確認することができた。
全体的に湯元ホテルのようなオーバフローのヒタヒタはなく、またどうやら浴槽も掃除前なのかややゴミや湯のヘタリも感じられたことは事実。
洗い場周りは整えられていたけど。
とは言えどちらの源泉も非加熱のようで、源泉自体の良さはしっかり感じられた。
温度違いのアル単と硫黄泉を交互入浴できる魅力は大きい![]()
掃除関係さえもう少しされていたら立ち寄り1000円でも安いと思ったかもしれないといった感想となった。
下部温泉 元湯旅館 大黒屋
山梨県南巨摩郡身延町下部56
0556-36-0031
立寄り入浴料 1000円
立寄り入浴時間 10時~15時(最終受付14時)
<源泉:共同泉 >
アルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・低温泉)
31.7℃
pH8.8
成分総計 0.3719g/kg
無色透明
ほぼ無味無臭
微ほろ苦味あり
白や茶色の湯の花少しあり
しっかりとしたスベスベ感あり
泡付き少しあり
完全かけ流し
<源泉:しもべ奥の湯 高温源泉 >
アルカリ性単純硫黄温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
49.4℃
pH9.4
成分総計 0.9026g/kg
200リットル/分(動力揚湯)
ほぼ無色透明~微々黄色透明
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味、ほろ苦味あり
白や灰色の湯の花結構あり
しっかりとしたツルスベ感あり
泡付き少しあり
(おそらく)完全かけ流し
2021年8月入湯
※数値はH30、28の分析表より































