2021年8月末の山梨の一人湯巡り旅のお話。
身延で美味しいうな丼を食べた後は、久しぶりの湯へ向かった。
南巨摩郡にある、ぬる湯の名湯として名高い佐野川温泉。
まあ山梨はぬるくてよい湯がたくさんあるのだが、こちらの湯温は30度ぐらいとぬるさもなかなか(^-^;
13時半頃に到着したら、あああ、駐車車両がたくさん。。。
平日でも人気の施設なのだ。
前回訪れたのは2007年の6月。
その時は黒塗りの大型乗用車が何台もとめてあり、ヤ印の方々の集団でほぼ貸切状況の中、ぼくと父が入っていってしまったのであった(^^;
怖い思いこそしなかったもののさすがに寛いでゆっくりすることもできず、出直しを誓ったまま十数年経ってしまった。
こちら佐野川温泉は宿泊もできる旅館。
貸切状態でゆっくり入るには泊まった方がよいのだろうと思い始めていたが、もう仕方ない。
ちなみに長野県にも佐野川温泉という名の温泉があるが、そちらはまだ未体験。
山梨の佐野川温泉は1970年代に自然湧出していた源泉を見つけて宿を始めたらしい。
2005年にリニューアルし、混浴(露天か)を男女別にした。
佐野川温泉
立ち寄り入浴の営業時間は8時半~19時半。
月末の火曜日が休業。
宿泊すると早朝から、また夜遅くまで入浴可能となるそうだ。
立ち寄り入浴料は650円。
2007年に訪れた際は550円だった。
あれだけ車がとめてあるのにロビーには人影が見えない。
ということは、皆さん浴場内に居るということである(^-^;
案の定、脱衣所からして盛況。
撮影不可にはなってないが、内湯も露天風呂も何人も入浴客がいて、まったく撮ることができなかった。
もう珍しいぐらいに撮れない
夏には最高のぬるい湯で皆さん動かないのである。
しかも露天には主(ヌシ)みたいに浴槽真ん中から入口側を睨むように腕を組んで座っているオッチャンがいるし。
というわけで、以下の浴場内写真は例によってオフィシャルサイト(FB)や観光案内から拝借したもの。
女湯と男湯も入り混じっていてどちらがどっちかぼくも忘れてしまった(^-^;
浴場は内湯が非加熱浴槽と加温浴槽、そして露天エリアにも非加熱と加温の浴槽がある。
浴場内、というより館内には魅惑のタマゴ臭が漂っていた
※写真はオフィシャルサイト(FB)より拝借
無色透明な湯は源泉名がそのまま「佐野川温泉」。
源泉温度30.9度、pH9.9のアルカリ性単純硫黄温泉。
成分総計は0.579g/kg。
湧出量は180.5リットル/分。
元は自然湧出していたが今は150m掘削しているとのこと。
サイトでは自噴としているが、分析書では動力揚湯となっていた。
基本的にすべての浴槽でかけ流し。
オーバーフローもしっかり。
※写真はオフィシャルサイト(FB)より拝借
男湯ではこの湯気籠りの写真↑の浴槽配置、すなわち向かって右が非加熱浴槽、左が加温浴槽。
非加熱は30度ちょいぐらいだったか。
左の加温浴槽では体感で42度ぐらいあったと思った。
※写真は観光サイトより拝借
源泉はもちろんタマゴ臭があり、くっきりタマゴ味。
まろやかな口当たり。
総硫黄は約3.6mgほど。
しっかりとしたスベスベ感がある。
高いアルカリ性の硫黄泉らしい。
そして泡付きもしっかり
露天風呂もそうだが、内湯の加温浴槽を含めてすべての浴槽で泡付きが確認できた。
加温浴槽の泡付きにはびっくり。
泡付きの量は、内湯非加熱→内湯加温→露天非加熱→露天加温の順。
※写真はオフィシャルサイト(FB)より拝借
露天風呂の加温浴槽は33~4度ぐらいしかなかった。
それでも夏の時期なので、皆さんゆっくり入っている状況。
※写真はオフィシャルサイト(FB)より拝借
非加熱の湯口には内湯も露天もコップがあった。
※写真はオフィシャルサイト(FB)より拝借
スベスベ浴感に泡付きのニュルプチが加わる極上の入り心地は、湯の温度を考えると暑い時期の非加熱が最高だろう。
そういうわけで宿泊も検討しつつ、一人でじっくり湯と向き合える体制で再訪したい。
…最近の温泉ネタは撮れ高が低いのが続いてスンマセン(^-^;
佐野川温泉
山梨県南巨摩郡南部町井出3482-1
0556-67-321
立寄り入浴料 650円
8:30~19:30(立寄り時間)
月末火曜日休業
<源泉名:佐野川温泉>
アルカリ性単純硫黄温泉 (低張性・アルカリ性・低温泉)
30.9度
pH9.9
成分総計 0.579g/kg
180.5リットル/分(150m掘削)
無色透明
タマゴ臭あり
くっきりタマゴ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
細かな泡付き多量
完全かけ流し、加温かけ流し
2021年8月入湯
※数値はH27分析書より