高湯温泉 高原荘 ※2019年9月30日で閉館 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹いてるテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録のための温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが、その湯は知ってる知らない、入った入ってないで張り合うつもりは一切ありません。そのほか酒や食話、もちろん音楽のことも取り上げます♪

2019年9月の東日本ハシゴ湯旅シリーズ。

1日目は一人で。

 

野沢温泉の外湯

 横落の湯

 十王堂の湯

 新田の湯

 中尾の湯

 秋葉の湯

 松葉の湯

 上寺の湯

 熊の手洗湯

栄村へ移動して 

 百合居温泉 共同浴場

新潟県に入ってから

 松之山温泉 みよしや

 えちご川口温泉

 

2日目には新潟市内で合流した湯友と福島へ。

まずは微温温泉「旅館 二階堂」へ立寄り。

微温湯温泉も広義では高湯温泉郷に入るらしいのだが、実際直線距離だとわりと近い。

ただし直線に進むことはできず、遠回りをし、途中に信夫温泉を通過して高湯温泉へ。

 

実は高湯温泉、ぼくの温泉あるあるで、有名過ぎて後回しにし続け未だに行けてないパターンだった。

守る会のスタンプ集めていたときも、高湯の宿(ひげの家)は結局行かなかったし。

新高湯温泉は泊まったが…新高湯は山形だけど。

でもって今回、高湯温泉高原荘9月末で閉館するという話がこの湯旅の企画中に飛び込んできた。

廃業が決まっている未湯の宿は最優先が鉄則

当初は福島に立寄るつもりはなかった計画がここで大きく変更となり、ひたすら移動し続ける3泊4日の旅となってしまったのであった。

よってブログアップ時にはこの宿は残念ながら営業していないので、あくまで記録としてご覧いただきたい。

 

 

高原荘と言うだけあってか、周囲よりも少し小高い位置に宿はある。

立寄り入浴は10時から可能を確認し、向かった。

 

 

高湯温泉 高原荘

 

 

 

こじんまりとした宿であり、部屋数は6つのみ。

 

 

ニコニコとした愛想のよい女将さんに迎えてもらった。

閉館の悲壮感なんてかけらも感じない。

立寄り入浴料300円

 

 

浴場は階上とのことで、階段を上る。

 

 

随所に経年は感じるが、全体的に館内はキレイでまだまだ現役を続けられる雰囲気。

後継者問題なのかな~。

 

 

男女別に内湯が1つずつ。

我々2人で終始貸切にて入ることができた。

 

 

壁には分析表などと共に源泉掛け流し宣言が誇らしげに掲げられていた。

 

 

そう、高湯温泉はどこでも源泉かけ流し浴槽を有するという宣言なのである。

これは嬉しい宣言ニコニコ

 

嬉しい宣言と共に、哀しい宣言も。

 

 

長い間、お疲れさまでした。

立寄りだったけど最後に入ることができてよい思い出になりました。

 

浴室内の入口にはさらに薄い暖簾がそよいでいた。

 

 

それでは浴室内へ。

 

 

2人用ぐらいの小ぶりな白い浴槽が1つだけの、実にシンプルかつ幸せな空間ニコニコ

浴槽の色と湯の色の塩梅も美しい。

右奥の湯口の上にある函↑の中に硫化水素ガスを排する換気のファンがあるようだった。

窓は閉まっているが、そのため浴室入口の薄い暖簾がそよいでいたのだ。

 

 

洗い場もスペースだけ。

カランは湯口の横に交差するようについている1組のみ。

 

 

淡くエメラルドグリーンがかって白濁している湯は、源泉名が「湯花沢3番」。

源泉温度49.1度pH2.6酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)

成分総計1.659g/kg

総硫黄を計算すると、約76.5mg

カルシウムイオンが91.9mg、アルミニウムイオンが31.9mg。

泉質にナトリウムが入ってないが、カルシウムより少ない56.0mgだ。

硫酸イオンは621.8mgある。

その他に目立つ成分は、遊離二酸化炭素の423.8mg。

ただし炭酸っぽい風味はぼくには実感できなかった。

そしてメタケイ酸の185.7mgあたりか。

 

完全かけ流しにて使用している。

浴槽からはオーバーフローが見えないが、一画に潜望鏡のように出ている塩ビ管から排湯されている。

 

 

塩ビ管も浴槽も、元の色が分からないぐらい白い沈着に覆われていた。

おそらく浴槽は元々白っぽいのだとは思うが。

 

 

また温度計を持込み忘れたが、浴槽内は適温42度ぐらいだったか。

湯口に原始的な投入量の調整装置があって、この完全かけ流しでこの温度なのだろう。

 

 

湯口の途中に穴も開いており、それが下の洗面器に落ち、穴をあけて付けられたホースによって排湯もされている。

浴槽が小さいだけに湯は新鮮であり、湯の鮮度までこだわる人がこの高原荘に集っていたことも実感できた。

 

 

淡いコク硫黄臭がする。

酸性のレモン味収斂味、カルシウム系の苦味を感じた。

 

 

細かな湯の花に満ちており、入浴するとご覧の感じ↑。

 

 

硫黄泉らしいスベスベ感と共に、キシキシ感も少し感じた。

キシキシ感は微温湯の名残もあるかもしれないが。

 

せっかくの惜別入湯でもあるので、湯友との2ショットも。

 

 

福島はこれで終了。

次は山形に移動し、早くも昼食タイム。

 

 

 

高湯温泉 高原荘  ※2019年9月末で閉館

 

福島県福島市町庭坂字湯花沢1-25

立寄り入浴料 300円

10時から入浴可能(当時)
2019年9月30日で閉館済

 

<源泉名:湯花沢3番> 

酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型) (低張性・酸性・高温泉)

49.1℃  

pH2.6

成分総計 1.659g/kg

源泉で無色透明

浴槽で淡エメラルドグリーン~白濁

淡コク硫黄臭あり

レモン味、収斂味、苦味あり

スベスベ感に少しキシキシ感あり

完全かけ流し

 

2019年9月入湯

※数値はH26の分析書より