2019年8月、島根の湯シリーズ、再開。
ここまでを並べさせていただく。
美又温泉を後に県道を北上し江津市へ。
一度通過してきた有福温泉へ向かった。
この時はひとまず有福温泉にある外湯、共同浴場に入ることが目的。
外湯用の無料駐車場に車を停める。
有福温泉は徒歩で回れる規模の小さな温泉街だが坂に富んだ立地が魅力。
湯は西暦でいうと650年頃というはるか昔に天竺よりきた修行僧が見つけたという伝説がある。
数軒の宿が営業している。
12時ちょっと前に到着。
しばし温泉街を散策。
先述したように有福温泉には共同浴場が3つある。
現在はそれぞれに定休日が設けられ、この日は残念ながらさつき湯(早月湯)が休みだった
共同湯のコンプリートはできなかったが、この日しか来れなかったわけだし、定休日は事前に分かっていたことなので仕方ない。
さつき湯は一応外観だけ撮影。
いつか再訪した際、宿の湯と共に入らせていただきます!
ではやよい湯へ。
3つの共同浴場の中ではもっとも小規模なのがこのやよい湯。
共同は簡素であればあるほどワクワクするものだ
有福温泉 やよい湯
営業時間は10時~21時。
金曜日が定休日となる。
入口から男女に分かれている番台形式。
番台は基本無人で、料金箱に入浴料400円を投入。
無人の共同浴場にしては高めだ。
しかも100円玉4枚をあらかじめ準備しておく必要がある。
浴場は階下。
階段を下りたらその階段途中が脱衣所になっていた。
わお、めっちゃ狭い(^-^;
先客は地元のオトウサンが1人。
しばらく粘って独り占め。
脱衣所が狭いので当然浴場も広くはないが、それでも共同浴場としてはよくあるレベルの狭さ。
シンプルな浴槽は3人分ぐらいの規模か。
無色透明な源泉名「有福温泉」が完全かけ流しで投入されている。
シャワーは無いがカランが2つあり、シャンプー類が置かれている。
カランの湯も源泉であった
有福温泉は源泉温度が分析表に明記されてない。
使用位置として42.5度となっていた。
pHの明記もないが、アルカリ性とのこと。
成分総計は0.30g/kgで、アルカリ性単純温泉となる。
硫酸イオン16.3mgにくらべて炭酸水素イオンは48.8mgだが、それほどの差というわけではない。
炭酸イオン18mgは浴感に多少は期待がもてる。
メタケイ酸は66.8mgと規定値を越えている程度。
数値的には地味めだが、温泉は数値だけでは語れないのが面白いところだ。
オーバーフローはそれほど多くないが、完全かけ流しであることは間違いない。
浴槽レベルで体感41~2度ぐらいだった。
気のせいかもしれないが、源泉に消毒の塩素臭らしき香りを少しだが感じた。
湯の入れ替え掃除のときの名残なのか、少ないながらも常時消毒しているのかは判断が難しい。
まあ塩素にて消毒ありの表記はあったので、残念ながらそういうことか。
ただしやはり気のせいにしてしまえるレベルであり、時間帯によっては感じないかもしれない。
そう言うわけで元々あっさりした源泉と思われることもあり源泉由来の香りはよくわからなかったが、アルカリ性らしい淡い甘味も感じることができた。
そして次第に甘ほろ苦味といった感じになり、塩素風味は感じなくなってきた…よく分からん(^-^;
美又温泉ほどではないが、しっかりとしたスベスベ感がある。
その辺は源泉の数値に確かに表れているかも。
消毒臭の名残みたいなのはあったものの、完全かけ流しのコンパクトな共同浴場はやはり好物
次は有福の代表的な共同浴場へ。
有福温泉 やよい湯
島根県江津市有福温泉町736-1
0855-56-3353(御前湯)
入浴料 400円
10:00~21:00
金曜定休
<源泉名:有福温泉>
アルカリ性単純温泉 (低張性・アルカリ性・温泉)
使用位置 42.5℃
アルカリ性
成分総計 0.30g/kg
無色透明
僅かに消毒の塩素臭(名残かも)あり
淡甘味、淡ほろ苦味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2019年8月入湯
※数値はH27の分析表より