2019年8月の島根の湯。
江津市の有福温泉の2湯目へ。
1湯目の「やよい湯」から石段伝いにも近い「御前湯」へ。
この写真↑は駐車場から向かうときの石段。
足の悪い人には大変だが、有福の共同浴場はこんな石段を歩いてハシゴする感じとなる。
あ、そんなにキツくはないのでご安心を。
路地裏の風景もワクワクできる
この広い側溝は温泉の排湯が流れていた。
それでは御前湯へ。
アーチ窓もステキな昭和初期の洋風建物が有福温泉の中でひときわ目立つ。
有福温泉 御前湯
営業時間は7時から21時。
火曜日が定休となっている。
入浴料は400円。
行ったときは気づかなかったが、1時間1200円の家族湯もあった。
浴場は男女別に内湯が1つずつ。
人気の共同浴場だけにお客の出入りはそれなりにあった。
脱衣所はやよい湯とはくらべものにならないぐらい広い
小ぶりならがエアコンもあった。
それでは浴場内へ。
お客はぼく以外に常に2~3人といった具合だったので、写真には限りあり。
下諏訪の共同などによく見られる、浴場真ん中に浴槽があり湯口も真ん中のタイプ。
湯口から手前に伸びてる管については後程。
浴槽は埋め込み型ではないが、比較的最近リニューアルしたのか、全体的に新しくてキレイだ。
浴場の窓がアーチ型なのでより雰囲気が出ているのだ。
洗い場にはシャワー付きカランがあり、シャンプー類も設置されていた。
こちらもカランからは源泉が出た
上水道が整備されるまでは生活用水を源泉で賄っていたらしい有福温泉、カランの源泉なんて当たり前なのかもしれない。
気になる湯口から伸びる管。
湯口は写真↑の向こうにも穴があり、浴槽内に投じられている。
手前側の穴からはなぜか浴槽に投じず、浴槽外に逃がしているのだ。
そのまま床に流すのではなく、このように桶に受けている。
これが結構な投入量。
かけ湯にしようと桶をつっこもうとしたら、これが熱い(^-^;
そのままかけ湯にはできないので何のためにこうしているのか、最後まで分からなかった。
浴槽を向こう側から。
無色透明な湯はやよい湯と同じ、源泉名「有福温泉」。
掲示されていた分析表にはやはり源泉温度は書いておらず、使用位置が47.0度とのみされている。
pHも不明だがアルカリ性、成分総計は0.30g/kg。
泉質はアルカリ性単純温泉となる。
やよい湯と源泉は同じだから印象も同じかというと、これが全然違った
湯がピカピカなのである
塩素の消毒臭なども全くなく、明らかに鮮度が違う印象。
湯使いはやはり完全かけ流し。
浴槽内で体感43~4度とやや熱め。
やよい湯よりも熱い。
新鮮さの違いは掃除のタイミングなどにもよるのでいつもこうなのかは分からないが、少なくとも目が覚める思いの違いがあったことは事実。
雑味はほとんどないが、美又温泉にも感じたゴム~ソフトボールのような風味をごく僅かに感じた。
やはり源泉由来なのか…いずれにせよほとんど気にならない。
淡い甘味と僅かなほろ苦味がある。
しっかりとしたスベスベ感があり、やよい湯よりも強く、美又温泉にも迫る浴感だ
いや~、よい湯だな~
すっかり気に入り、独り占めは諦めながらも出たり入ったりを繰り返して湯を楽しんだ。
風呂から上がって館内を改めて探索。
受付あたりが吹き抜けになっている構造だ。
階上には広めの休憩処があった。
有福温泉の湯の良さを十分に堪能できた御前湯。
大正ロマン的な建物も含め、これはオススメ
有福温泉 御前湯
島根県江津市有福温泉町710
0855-56-3353
入浴料 400円
7:00~21:00
火曜定休
<源泉名:有福温泉>
アルカリ性単純温泉 (低張性・アルカリ性・温泉)
使用位置 47.0℃
アルカリ性
成分総計 0.30g/kg
無色透明
ごく僅かにゴム~ソフトボールのような風味あり
淡甘味、微ほろ苦味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2019年8月入湯
※数値はH27の分析表より