久しぶりの温泉ネタを1つ。
時系列なら昨年12月の湯が先なのだが、何となく2019年6月に立寄った湯から。
2017年3月に訪れた際、リニューアル休館中でフラれた「桑名天然温泉 元気村」に今度こそ。
地図で見ると揖斐川の河口、すぐ海の立地だが、工業地帯ゆえオーシャンな雰囲気ではない。
アプローチも少々分かりづらい。
この揖斐川を挟んで向こう側が長島スパーランド。
共に海にせり出す様な場所に温泉があるのが面白い。
かなり古い建物は見た感じリニューアル感は無いので、外観はほぼ以前のままなのだろう。
こうやってみると白と水色のストライプが海そばの施設というアピールに見えなくもない。
玄関手前には温泉の説明が表示されている。
もちろん自家源泉であり、この施設でしか入ることのできない湯だ。
なお館内の分析表と比べると、現状で少しだけ源泉温度が低くなっていた。
桑名天然温泉 元気村
平日の11時過ぎに到着。
駐車場にはちらほらとしか車がない。
そろそろ昼食時なので入浴ついでに何か食べるのもありかと思っていたら、レストラン営業はやってなかった。
この感じだと営業をやめたのだろうか。
施設のサイトもリンク切れになっており、詳細は不明。
フロアには人の気配がないし、少し寂しい雰囲気になっている。
温泉の方の営業はやっていることは間違いなさそうなのだが。
まあ同じ三重の木曾岬温泉のヤレ感に比べたら、まだまだ若輩な感じではある
少しすると受付の女性が一人、奥から出てきた。
問題なく入浴できそうだ。
入浴料は590円。
営業時間は10時~21時(最終入館20時)で、水曜定休。
有料(200円)で館内着も借りられるし、缶ビールぐらいは飲むことができる。
車だから飲まないが。
男女別の浴場は露天風呂はないが、それぞれ複数の浴槽がある。
ぼく以外にお客は2~3人が出たり入ったり。
なお浴場内は撮影禁止だったらごめんなさい。
関係者の方から指摘された場合は後ほど訂正させていただきます。
源泉を使用した浴槽は大きく分けて3つ。
向かって左が歩行浴用だが、普通の浴用としても悪くない造り。
向かって右がメインと思われる大きな八角形の浴槽。
奥が常時ブクブクさせてるバイブラ浴槽と、薬湯。
歩行浴の手前にはかけ湯がある。
壁側2面が洗い場。
珍しいのは奥に溝があり、以前はそこに源泉を流してかけ湯として使用できるようになっていた。
現在は湯を流してない。
湯量が減ったのか、管理的な理由なのかは不明だが、ちょっと残念だった。
カラン・シャワーには源泉は使用されてなかった(と思う)。
そして歩行浴の浴槽はしっかりかけ流し。
源泉の詳しい内容はメイン浴槽で述べるが、底からの投入量もそこそこあり、湯は新鮮であった。
温度もいじってないようなので、完全かけ流しであろう。
オーバーフローもしっかり。
歩行せず、ぼくは普通の浴槽のように浸かっていた。
もしかしたら湯口と浴槽が遠いメイン浴槽よりも湯の状態は良いかもしれない。
ではそのメイン浴槽へ。
微黄色透明な湯は源泉名「桑名温泉」。
源泉温度45度、pH8.2のナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は1.91g/kg。
硫酸イオンが0.5mgに比べて炭酸水素イオンが233.8mgなので、どちらかといえば重曹泉的な軽めの塩化物泉である。
気温の低い期間のみ加温をしているとのことだが、6月末なので完全かけ流しであろう。
オーバーフローもしっかりあり、ご覧のように↑波のようになっている。
淡く土っぽい香りがするが、粘土臭とまではいかない。
ほとんど無味に近いが、ごく僅かに塩味や土味を感じた。
しっかりとしたスベスベ感がある。
重曹泉系であるほか炭酸イオンが12.6mgあるあたりも寄与しているか。
黒~茶色の湯の花も舞っていた。
派手ではないが良い湯であり、長島などこのエリアの湯が持つ個性はしっかり感じられる。
奥の浴槽もチェック。
バイブラバス=泡沫浴もブクブクしている分、派手なかけ流しになっている
隣の薬湯と湯が入り混じっているアバウトさに豪気さを感じよう。
他にはサウナ。
源泉浴槽に満足できると通常サウナは使用しないので、このときも入らず。
水風呂もある。
水風呂もかけ流しだったか・・・メモなし。
これは普通の水道水であろう。
分析表には循環ろ過装置を使用していると書いてあったが、どこを循環させてるのか分からなかった。
基本的にかけ流しと解釈してよいだろうし、その満足感はある
ただし施設のヤレ感と営業縮小(レストラン稼働せず)、平日昼でも混むスーパー銭湯が巷に溢れてるのにお客が少ないのが気になった。
頑張って営業を続けてほしいものだ。
桑名天然温泉 元気村
三重県桑名市福岡町471-1
0594-22-4126
入浴料 590円
営業時間 10時~21時(最終入館20時)
水曜定休
<源泉:桑名温泉>
ナトリウム-塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
45度
pH8.2
成分総計1.91g/kg
掘削・動力揚湯(湧出量不明)
微黄色透明
淡土臭あり
微々塩味、微々土味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
2019年6月入湯
※数値はH29の分析表より