某廃業旅館とその源泉 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

川の向こうに見えるのは残念ながら廃業してしまった宿。


ただし源泉は今でもドバドバと出ており、そのまま流されてしまっているそうだ。
それならそんな自然の恵みをいただこうと、川を渡ることにした。



以前あった吊り橋はもうないので、そのまま渡る。
増水している時期でなくてよかった



宿は廃業して数年以上建つ。
外から見るとまだしっかりしているようには見えるが…。

源泉が湧出する場所に出るためには、宿の中を通ることになる。



失礼、お邪魔します。
まだ浴室への暖簾が下がっていた。



しかし浴室跡はこの荒れ様。
進むのも危険なぐらいの状態だ。
ここを塩ビ管やタライを持って進んだ

建物の裏側に降り立つと、おお、川に向かって一心不乱に放出している源泉が…!



相当な湧出量である。
誰が利用するわけでもなく、全量がそのまま流されてしまっている。
ああ、何とももったいない



潜望鏡のようなパイプから勢いよく出る湯は無色透明単純硫黄泉
芳しい焦げた硫黄臭があたりに漂っている。
クリーム色の沈着・析出の他に、黒っぽい沈着物も多いのが、いかにも硫黄泉だ。

引いた画はこんな感じである。



この後ろは上とは別の流れの川になっている。

↑の写真の右に見える、お馴染みのタライ。
放出される源泉に直接入れるには、足場が悪い。
と言うわけで、セッティング


2本の塩ビ管を継ぎ足して、足場のよい位置に置いたタライに湯を引きこんだ。

半分以上は塩ビ管には入らず漏れてしまうが、それでもあっという間にタライは満たされるだけの湧出勢いだ。
館内にあった分析表によると、この源泉だけの量かは不明だが、自然湧出450リットル/分となっていた。

ここらで到着の半顔写真を。


某廃業旅館とその源泉




先に記した焦げた硫黄臭の他に、仄かなアブラ臭も感じた。
コクのあるタマゴ味の他、苦味甘味がある。
淡く塩ダシ味も感じられた。
素晴らしく複雑な源泉だ。
ちなみに弱アルカリ性で、成分総計は0.5864g/kg

さて、このままジャバっと浸かれればめでたしめだたしなのだが、源泉温度が59.1度(分析表)ある。


しかもこの注がれる勢いだと、どんなに湯揉みをしても入れるわけがない。

よって一度塩ビ管をタライから外し、後ろにある川から水を汲んできて、加水することにした。


入れなければ意味が無いからし方ない(^_^;)

桶で加水し湯揉みし、ようやく適温になった。



白と黒の湯の花がしっかりあった。
浴感はメモにないのだが、いずれにしても名湯といわれた源泉を味わうことができ、感激。


この手前の黒ずんだ方の流れをたどれば、堆積物は凄そうだが、川の中でも入浴できるポイントはあるであろう。

それにしてもこの源泉、このブログをアップする今でも変わらず、あれだけドバドバと出ているのだろうなぁ。。。



某廃業旅館の源泉


秋田県某所


単純硫黄泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
59.1度
pH8.1
成分総計 0.5864g/kg
450リットル/分(自然湧出)
無色透明
焦げ硫黄臭、微々アブラ臭あり
コクのあるタマゴ味、淡塩ダシ味、苦味と甘味あり
白と黒の湯の花あり
完全垂れ流し(入浴時に加水)


2014年8月入湯
※数値はH1年の分析書より