このあたりは残念ながら廃業してしまった旅館も多く、中には不幸にも土石流で流出してしまった宿もあったりする中、昭和23年から湯治宿としてずっと営業されている。
訪れた8月も、我々のような立寄り客の他に、湯治で滞在しているお客もしっかりいるようであった。
銭川温泉

立寄り料金は500円。
基本的に本館の浴槽の立ち寄りだが、希望すれば同じく500円でもう一つの浴槽の方を選択できる。
ちなみに宿泊は基本的に自炊の素泊まりで、布団持込なら3170円(記事アップ時)。

建物は新しく、家庭的な雰囲気のあるロビーも広々としている。
こちらは高い源泉温度を利用したオンドルを導入しており、ロビーもそうだが各湯治部屋も全室オンドル。
八幡平のオンドル湯治と言えば後生掛温泉が有名だが、こちら銭川温泉も同じく本格的な湯治宿だ。
では本館にある男女別の浴室へ。
浴室は新しくとても綺麗。
露天風呂は無いが、窓が大きく、心地よい陽の光が射し込む。

湯は無色透明。
源泉温度55.3度の単純温泉・源泉名「銭川温泉」と、源泉温度91度のアルカリ性単純温泉・源泉名「トコロ観測井」の2源泉をブレンドして使用。

源泉温度が高いため加水しているが、しっかりかけ流し使用だ。
なお分析表では2つの源泉とも主な成分の数値しか載っておらず、正確の成分総計は不明。

浴槽ではあまり感じられないが、湯口のフタを開けると(失礼)、ごく僅かなアブラ臭を感じた。
甘味が感じられ、スベスベ感がある。

記念に3ショット
さて、もう一つの浴槽は自炊棟にある。
自炊棟の浴室は1つだけで、貸切使用となる。
我々はせっかくだから自炊棟の浴槽にも入ることにした。

炊事場ももちろん現役バリバリ。
綺麗に整理されていた。
脱衣所も物置小屋のように素っ気ないのがよい
では浴場へ。
本館の浴室と違い、年季が入っている。
3人入れば一杯の広さ。
スノコがいい味出しているなぁ

湯はやはり2源泉(銭川温泉・トコロ観測井)の混合泉のようで、やはり加水はされているが、もちろんかけ流し。

スベスベ感もあり、そしてこちらの浴槽では泡付きもあった
湯使いが少し違うのか、混合比が違うのか、そのあたりは分からない。
やはり湯治部の湯の方が気に入った

こちらでも3ショットを
八幡平の強酸性の湯の後の仕上げ湯としても重宝されてきた銭川温泉。
いつかオンドルに泊まってみたいものだ。
銭川温泉
秋田県鹿角市八幡平字トコロ
0186-31-2336
立寄り入浴料 500円(本館か自炊棟)
<源泉:銭川温泉、トコロ観測井の混合泉>
<銭川温泉>
単純温泉
55.3度
<トコロ観測井>
アルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
91.0度
無色透明
微々アブラ臭あり
甘味あり
スベスベ感あり
自炊部の浴槽で茶色の湯の花、泡付きあり
加水かけ流し
2014年8月入湯
※数値はH13年、21年の分析書より






