蛇行する滝谷川に囲まれるように建つ、明治創業の古い宿である。
最初に目にする看板には「旅館 滝の湯」と書かれている。

入口に回ると、看板の表記は「瀧之湯旅館」となっており、歴史を感じる
西山温泉 「旅館 滝の湯」

立ち寄り入浴料は500円。
手形にスタンプを押してもらい、いざ浴場へ。

浴場は階下にあった。
下にある風呂はよいことが多いことは何度も指摘している
浴場は3つ。
男湯、女湯、そして混浴の露天風呂。
使われる源泉が2つ。
荒湯源泉は男湯と露天風呂に、そして滝の湯源泉は女湯に使用されている。
なお男湯と女湯は時間帯によって入れ替わる。
ではまず男湯から。

ほぼ無色透明の湯は源泉温度81.8度と高温の、現在の荒湯源泉。
ちなみに探索して見つからなかった以前の荒湯源泉は54度ほどだった。
総計も以前は2.343g/kgだが、現在のは4.888g/kgと倍以上あり、完全に別の源泉である。

pH8.0の含硫黄-ナトリウム-塩化物泉で、これを完全にかけ流しにて使用。
「下の湯」のような香ばしい焦げ硫黄臭がする。
アブラ風味は感じなかった。
タマゴ味と淡い塩ダシ味があり、これまた美味しい

溶き卵のような湯の花が特徴的で、味わいとともにまるで上品な玉子スープだ
高温のためかけ流しの量はざんざんとまではいかないが、それでも新鮮さを保つレベルの量が随時投入されている。

強めのスベスベ感があり、硫黄泉らしさと炭酸水素イオンが723.8mgという数値がそうさせるのか。
やはりメタケイ酸も168.9mgとなかなかの量だ。
荒湯の実力をさらに知るため、露天風呂へ。

川を挟んで滝が見え、文字通り「滝の湯」源泉と思うが、こちらも荒湯源泉。
ちなみにこの滝は宿のどの部屋からも見えるそうである。
もう少し観察すると、川の向こうからの送湯パイプが見えた。
荒湯と滝の湯の2本だ。
右側に見える小屋が滝の湯の湧出場所なのだろうか。
露天風呂に話を戻す。

こちらは外気に触れやすいため、いくぶん投入量は多めだったかもしれない。
底はちょっとぬるぬるしていたが、それも温泉成分(^_^;)

インプレッションは男湯とほぼ同じだったか。
露天風呂についてはメモしてなくて、忘れてしまった(→o←)ゞ
最後に、宿の名前にもなっている自家源泉の「滝の湯」を使用している女湯へ。
無人であることはほぼ間違いなかったが、「どなたか入ってますか~?入ってないですね?」と問いかけつつ、実際無人をしっかり確認し、観察させてもらった。
湯の色はほとんど無色透明なのだが、ごく僅かに黄味がかっているように見える。
滝の湯源泉は温度は84度とこれまた高い。
泉質名は含硫黄が付かず、ナトリウム-塩化物泉。
総硫黄の数値は2.2㎎だから付けてもいいと思うのだが。
こちらは淡いアブラ臭がある。
焦げてはいないが硫化水素臭もあり。
淡いアブラ風味と塩ダシ味、タマゴ味があった。
荒湯にあれだけあった湯の花はほとんど無い。
やはりしっかりとしたスベスベ感があり、心地よい湯のようである。
掘削だが自噴で、湧出量は3リットル/分しかないのに、こちらも完全かけ流し。
敬意を表していつかちゃんと入りたい!
基本的にこの2源泉を男性がじっくり味わうには宿泊しないといけないのか。
女性なら混浴露天に入れば、立ち寄りでも2源泉を制覇できる。
いずれにせよ、西山温泉らしさがしっかり感じられる2源泉を持つステキな宿であった。
西山温泉 「旅館 滝の湯」
福島県河沼郡柳津町砂子原長坂829







