さて4月の新潟温泉行脚もいよいよこれで最後。
仕事ついでとは言え、そこそこは巡ったかな。
しかしまだまだ入りたい湯はたくさん残っている。
そんなこんなで最後に選んだのは一度に3源泉に入れる多宝温泉「だいろの湯」。
岩室温泉街の外れにあるが、聳え立つ温泉櫓で迷うことはない。
ちょうど桜の時期だったため、花見&櫓見からスタート![]()
多宝温泉 「だいろの湯」
入浴料は800円だがレンタルのタオルセット付。
幾度かの施設の改修、源泉湧出具合の改善を経て、現在異なる3つの源泉を加水なしで互いの熱交換による温度調整でもってすべてかけ流しにて提供しているという、気合の入った日帰り施設である。
平日の夕方昼下がりであまり天候もよくなかったためか、さほど混んでなかった。
この手の日帰り施設はどこもいつも混んでいるという印象があるが、全国的にみるとそうでもないのか。
施設自体はなかなかの広さ。
昔は狭かったようだが、現在ではたっぷりとした湯量の温泉をゆっくり楽しむにふさわしい規模であろう。
浴室は源泉によって大きく3つに分かれる。
一番手前が2号源泉の内湯大浴場。
その奥が50畳あるという庭に囲まれた広大な半露天浴槽で、使用は1号源泉。
さらに外にはこれまた十分な広さの露天風呂があり、3号源泉を使用している。
では入った順番に源泉ごとの紹介を。
<2号源泉>
実はこの源泉、しばらくは温泉の認定を受けてなかったらしい。
しかしどう見ても温泉。
分析した結果、含硫黄-ナトリウム・塩化物温泉とした堂々たる泉質。
泉温は25.8度と低いが、他の源泉との熱交換によって燃料による加温なしに適温を実現。
淡い硫化水素臭と卵味がある。
pH8.9となかなかのアルカリ性でもあり、スベスベ感もある。
淡白くささ濁っており、通常の温泉施設だとこれだけでも満足してしまいそう。
地下300m掘削による動力揚湯だが、この源泉だけで838リットル/分という膨大な湧出量。
<1号源泉>
とにかく広い。
そこまで広くしなくてもと思うぐらい。
162リットル/分だが自噴とのこと。
そして嬉しいことに2号源泉とは様相が全く違う。
泉質こそ含硫黄-ナトリウム・塩化物温泉と同じだが、源泉温度は55.2度。
この高温の部分を2号源泉に与えて加水なしに適温に下げている。
淡いアブラ臭とはっきりとした硫化水素臭がある。
淡い塩味と強い苦味。
一番の違いは湯の色であろう。
淡い黄緑色透明で、総じて月岡温泉の湯に似ている。
スベスベ感もしっかり。
かなり入り応えのある湯である。
<3号源泉>
開放的な露天風呂に使用されているのが3号源泉。
何人か先客がずっと居たため全景は撮影できず。
湯口はここのほかに奥にも岩を利用したものがある。
この源泉は2g以下の他の2つと比べて成分総計が6.7g近くある。
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉で45.7度と理想的な温度。
動力揚湯だが1140リットル/分というとんでもない湧出量がある。
実際の使用は400リットル/分とのこと。
この湯はほぼ無色透明。
やはり硫化水素臭があり淡い塩味がする。
スベスベ感も同じくしっかり。
成分は一番濃いが3つの中では印象として一番大人しいかも。
でもよい湯である。
ちなみに新潟県の条例で消毒が義務付けられているが、どの湯でも塩素臭は全くしなかった。
それにしてもこれだけ印象の違う素晴らしい3源泉を完全かけ流しで味わえるとは。
都心ではさすがに想像すらできない。
多宝温泉 「だいろの湯」
新潟県新潟市西蒲区石瀬3250
0256-82-1126
入浴料800円(レンタルタオルセット付)
<1号源泉>
含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
55.2度
pH8.85
162リットル/分(1209mより掘削自噴)
成分総計1.875g/kg
淡黄緑色透明
淡アブラ臭・はっきりした硫化水素臭あり
淡い塩味と強い苦味あり
スベスベ感あり
<2号源泉>
含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(アルカリ性・低張性・低温泉)
25.8度
pH8.9
838リットル/分(300mより動力揚湯)
成分総計1.553g/kg
淡白くささ濁り
淡い硫化水素臭あり
淡い卵味あり
スベスベ感あり
<3号源泉>
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
45.7度
pH9.6
1140リットル/分(1000mより動力揚湯)
成分総計6.696g/kg
ほぼ無色透明
硫化水素臭あり
淡い塩味ありスベスベ感あり
完全かけ流し
3湯とも熱交換により温度調節で加温・加水なし
完全かけ流し
消毒ありだが全く臭わず












